音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」

左利きアーティストだけが感じられる「快感」とは?

J-WAVE昼の番組「BEHIND THE MELODY~FM KAMEDA」(ナビゲーター:亀田誠治)。8/13のオンエアでは音楽と「左利き」の関係について亀田さんが語りました。

音楽業界の中でも見かける左利きのアーティスト。ニルヴァーナのカート・コバーンや、左利きギタリストとして有名なジミ・ヘンドリクス。ビートルズのポール・マッカートニーは、音楽界では世界一有名なレフティと言えるかもしれません。また国内アーティストだと松崎しげるさんや坂本龍一さんも、実は左利きなのだとか。

さて、この左利き、音楽をするうえでメリットはあるのでしょうか。実はピアノなどの楽器は幼少期から始めることが多く、右利き、左利きともにゼロからスタートになるために、ハンデつきづらいそうです。一方でギターやベースなどのバンドの楽器は、バンドブームなどにのって、10代頃から始めることが多いため、左利きの人はどうしても「左利きとして」楽器を始めることになってしまうとのこと。一見、不利に見える左利きミュージシャンですが、実は思わぬ個性的な演奏を生むことにもなるのだとか。亀田さんは次のように説明します。

「例えば、ポール・マッカートニーが鏡を見ながら演奏の練習をしたというのは有名な話。楽器は右利き用に作られているので、左利きの人は頭の中で一度弾く手順をかみ砕く必要があるんですね。手間暇がかかる分、これが逆に音楽との濃密な時間を過ごさせている、とも言えるんですね。また見た目の部分でも、バンドでギター、ベースのどちらかにレフティがいると、見た目がシンメトリー、対称的になって、翼が広がっているように見えるんですね」(亀田さん)

さらにあえて使いづらい状況になることで、思わぬ効果もあるのだとか。左利きにも関わらず、あえて右利きのギターを使っていたというジミ・ヘンドリクスには、こんな特徴があったといいます。

「ジミ・ヘンドリクスも、『レフティなら左利き用を使えばいいじゃない』という考え方もあるでしょう。しかし、弾きにくい右利き用をあえて逆さにして使うことで得られる『なんかアレ、変じゃない?』というインパクト。これは表現者にとっては大事なモチベーションになるんです」(亀田さん)

そして右利きの亀田さんも、この「使いづらさ」を体感するためにあえて左利き用の楽器を使っていたことがあるのだとか。

「ちなみに東京事変の初期、僕もレフティのベースを逆さにして、右利きで弾いてライブをしていました。もう弾きづらくて、いいことは何もないの。でも、この自由がきかない感じ、楽器に束縛される感じが、だんだん快感になっていくんですね。『俺は人とは違うやり方で演奏をしている!』、そういうところに快感があるんですね。ライブで燃えるんです」(亀田さん)

個性が重要なアーティストにとって、左利きであるということは思わぬメリットがあるようですね。左利きの方、今から楽器を始めてみるのもいいかもしれませんよ?

【関連サイト】
「BEHIND THE MELODY~FM KAMEDA」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/blog/fmkameda/

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