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お小遣いを貯めればできる?「ひとり家電メーカー」

お小遣いを貯めればできる?「ひとり家電メーカー」


J-WAVE土曜の番組「LEXUS AMAZING MOMENT」(ナビゲーター:金子奈緒)。12/7のオンエアでは、「ひとり家電メーカー」である八木啓太さんの話を聞きました。

「ひとり家電メーカー」、つまり家電をひとりでつくるということなのですが、これは一体どういうことなのでしょうか。八木さんは次のように話します。

「ひとりで家電を作るということは一昔前は不可能とされていて、資金のある大手でしかできなかったんです。しかし家電を開発するプロセスがデジタル化してきて個人でもできるようになってきたんですね。具体的には製品を設計開発するためのソフトウェア、3次元CADというソフトウェアが、PCがあれば誰でも無料でダウンロード出来たり、そうやって設計した物を安価な3Dプリンターでプリントアウトしたり、製品を作るためのインフラがオープンになることで個人で作りやすくなってきたんですね」

ソフトウェアに関しては、一昔前は1千万円していたようなものが無料でダウンロードできるようになり、3Dプリンターに関しても数千万円していたものが10万円台で購入できるようになってきたのだそう。「個人がちょっとお金を貯めれば、誰でも週末にはメーカーになれてしまうような時代」と八木さんは話しますが、確かにかなり身近なものになっているようですね。

そう話す八木さん、以前はフジフィルムで医療機器の製作にかかわっていたのだとか。当時の仕事も楽しかったそうなのですが、よりチャレンジングなものを作りたいと考え、「ゼロからメーカーを作ろう」と決心したのだそうです。

そんな八木さんの初めて作ったものはLEDの卓上ライト「STROKE」。蛍光灯を折り曲げてスタンドにしたようなシンプルな卓上ライトです。このデザインについて次のように説明します。

「これはとてもハイエンドの、光の優れたLEDを使っていますので、本当は光だけあればいいな、照明器具なんてなくしてしまえばいいのに、と思ってどんどんそぎ落としていった結果、パイプ1本でいいな、ということになりましてこの形になりました。これ以上そぎ落とすのは無理かなと思いますね(笑)」(八木さん)

シンプルでスタイリッシュなデザインは、これまで見たことのないような形状。まさに思ったものを形にできるのは、「ひとり家電メーカー」ならではの醍醐味と言えそうです。

そしてこの日、八木さんに持って来てもらった新作家電が、一見、シンプルな四角い木製コースターのように見える商品。これは一体何かと言うと…

「こちらはワイヤレス充電器『REST』です。スマホが休むという意味なんですけど、スマホを上に置くだけで充電できるんです。杉の間伐材を使っています。これには二つのポイントがありまして、ユーザーさんとしては木の充電器なので家具に溶け込むように見えると言うメリットがあります。また技術的には、杉の間伐材を使うことで森林のメンテナンスにつながります」(八木さん)

デザインや環境に配慮した、自分好みの家電が作れる「ひとり家電メーカー」。開発には機器はもちろん、知識やアイディアが必要になりますが、それだけに自分が欲しい逸品ができあがると、愛着もわきそうですね。

【関連サイト】
「LEXUS AMAZING MOMENT」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/amazing/

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