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難しい漢字でつけられた曲名は究極の“キャッチコピー”だった

難しい漢字でつけられた曲名は究極の“キャッチコピー”だった

J-WAVE平日(月~木)昼の番組「BEAT PLANET」のワンコーナー「BEHIND THE MELODY~FM KAMEDA」(ナビゲーター:亀田誠治)では、難しい日本語タイトルの曲について取り上げました。

なぜ、この企画になったかと言えば、放送日の2/5が「日本語検定の日」のため。2(に)と5(ご)で“にほんご”という語呂合わせにより制定されたそうですが、日本人でも難しいと感じる曲名は意外とあるもので・・・。

山口百恵さんの「秋桜」、サザンオールスターズの「慕情」、美空ひばりさんの「愛燦燦」、ブラフマンの「霹靂」、山下達郎さんの「蒼氓」など。順番に読みを確認してみると、「こすもす」「ぼじょう」「あいさんさん」「へきれき」「そうぼう」となります。みなさん、全部わかったでしょうか? たとえ読めたとしても、意味のよくわからないタイトルもあるのでは?

たとえば、「蒼氓」は、「民、または人民」を意味する語。普通に生きていつかは死んでいく、名もなき民に共鳴する思いを歌った曲なのだそうです。では、なぜアーティストは難しいタイトルをつけるのでしょうか? 同番組のナビゲーターで、音楽プロデューサーの亀田さんはこう解説します。

「歌詞は、誰にでもわかるやさしい言葉からできているというイメージがありますが、これは大正解で、伝えたいことをわかりやすい言葉で歌にするのは当然のことです。しかし、タイトルに関しては状況が違ってきます。読めない漢字や初めて見る漢字だと、読み手はいろいろ想像しなければいけない。それが強いインパクトになります。また、日本語の漢字が持つイメージは多彩で、映像的だったり音楽的だったりするので、知らない、または読めない漢字は想像力を喚起する究極の“キャッチコピー”になりうるのです」

難しい漢字のタイトルの効果と、日本語、漢字の奥深さが再確認できるオンエアでした。

【関連サイト】
「BEAT PLANET」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/beatplanet/

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