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ショパンはモノマネは絶品だった? 意外な才能とは

ショパンはモノマネは絶品だった? 意外な才能とは

J-WAVE日曜夜の番組「THE HUMAN」(ナビゲーター:西尾 由佳理)。5月4日のオンエアではフレデリック・ショパンの人生を取り上げました。

幼少期から作曲に目覚めるなど、音楽の才能に恵まれていたショパン。一方で、芸達者で飾らない気さくな性格から、学校でも人気者だったのだそう。そんなショパンの特技のひとつが、絵を描くこと。数学や理科、ギリシャ語などが苦手だったショパンは、授業中に漫画やイラストを描いてサボることが多かったのだとか。

ある日、夢中になって校長の似顔絵を描いていたところ、その校長に見つかってしまい、ショパンは絶体絶命のピンチに。しかし校長は、「肖像画の出来よし」というコメントを付けて、ノートを返してくれたといいます。また、ショパンは似顔絵だけではなく、友人や教師などの身振りやしゃべり方を模写するモノマネも絶品だったそう。まさに、クラスにひとりはいそうな人気者キャラですね。

また一方で、実は「イケメン作曲家」でもあるショパン。恋愛模様も華やかです。ショパンは生涯に複数の女性と大恋愛したことで知られていますが、その最初のお相手とされているのが、ワルシャワの音楽院時代に声楽科に通っていたコンスタンチアという女性。このときショパンは憧れの女性への思いを込めて、アダージョとワルツを作曲したそうです。

また、ドイツを訪れた時に以前親しくしていたヴォジンスキ一家と再会。この家の娘・マリアと恋に落ち、結婚の約束もします。しかしこの頃からショパンは、死亡説が流れるほど、度々重い病気にかかりっていました。これを心配したマリアの母親が結婚を反対。結局、婚約は破棄となりました。

そしてショパンがもっとも愛して、愛されたといわれているのが、オーロール・デュバンという女性。彼女はジョルジュ・サンドというペンネームで知られる人気作家で、当時としては珍しい自立した女性でした。

ショパンが初めて彼女に会った夜も、サンドはズボンをはいて葉巻を手にして、難しい芸術論を語っていたそう。ショパンが友人に「あれでも女性なのか」とたずねたほど。しかし彼女に会ううちに、自由で大きな心を持つ、6歳年上の彼女に惹かれていったショパン。ふたりの交際は社交界で大きな話題になりました。

病気がちだったショパンは、気候の良いスペインのマジョリカ島で彼女とともに生活するなど、親密で幸せな時間を過ごしたといいます。子犬のワルツなどの名曲はこの時期に生まれました。しかし、9年間続いたサンドとの仲にも終わりが訪れ、ショパンは再びパリに戻ることに。そしてその後、39歳の若さで家族に見守られながらこの世を去りました。

数々の名曲を残し、豊かな才能があったことで知られるショパン。しかし学校での様子や多くの女性との大恋愛など、改めてその人生を見てみると、人間としてもとても魅力的だったことが伝わってきますね。

【関連サイト】
「THE HUMAN」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/human/

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