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愛鳥週間 野鳥がいなくなると人間はどうなる?

愛鳥週間 野鳥がいなくなると人間はどうなる?

J-WAVE平日(月~金)夜の番組「JAM THE WORLD」(木曜ナビゲーター:竹田圭吾)のワンコーナー「CASE FILE」。5月8日のオンエアでは、日本鳥類保護連盟・普及啓発室室長の岡安栄作さんが登場しました。

5月10日から、野鳥の自然環境と共生について考える「愛鳥週間」が始まります。普段、馴染みのないかもしれない「野鳥」。そこで、「野鳥がいなくなると、人間にどんな影響が出るのか?」を岡安さんが解説してくれました。

「野鳥は、いろんなエサを食べます。たとえばこの時期、野鳥は、動物性たんぱく質が豊富なイモムシや昆虫を食べます。どのくらい食べるか。例えばシジュウカラが1年間でどのくらいのイモムシを食べるのかという計算した学説があるんですが、どのくらいだと思いますか? 実は、なんと1羽のシジュウカラが1センチくらいのイモムシを12万5000匹、ものすごい数のイモムシを食べると言われています」(岡安さん)

では、そのシジュウカラが街からいなくなるとどうなるか、「考えただけで怖いです」と岡安さんは話します。

「この街全体、そして公園の木、街路樹は、全部虫に食べられてしまうんです。すると人間はどうするかというと、殺虫剤をまいて、そのイモムシを駆除しようとします。その殺虫剤は、我々人間にとって体に悪いです。鳥がいなくなるということは、我々の生活も厳しくなる、住みにくくなる環境になってしまうということになります。つまり鳥が住みやすい、暮らしやすい環境は、我々が暮らしやすい環境ということでもあるんですね」(岡安さん)

ちなみに岡安さんによれば、ゴミをあさったり、不吉と言われるカラスも、鳥の死骸を食べて掃除をしながら命を繋ぐという自然界での重要な役割があるそうです。この愛鳥週間を機に、「野鳥」について考えてみてはいかがでしょうか。

【関連サイト】
「JAM THE WORLD」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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