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「まるで大学デビューした女子のように…」肉コンシェルジュが語る焼肉の変化

「まるで大学デビューした女子のように…」肉コンシェルジュが語る焼肉の変化

J-WAVE金曜の番組「GOLD RUSH」(ナビゲーター:渡部建)のワンコーナー「SHOKOKAI MEET UP」。5月30日のオンエアでは肉のコンシェルジュ、田辺晋太郎さんが登場しました。

収入の8割を肉につぎ込み、肉を仕入れてお店の厨房にも立つほど肉好きの田辺さん。先日は田辺さん監修のDVD「焼肉の教科書 THE MOVIE」がリリースされました。このDVD、田辺さんの肉への情熱が感じられる作品になっているようです。

「以前出版した『肉の焼肉の教科書』は肉の部位などについて説明した書籍だったんです。でも焼肉は、火が炭なのかコンロなのか、肉の種類が何なのかによって、一概にこれが良い焼き方、というのは言えないなと思っていたんです。肉が焼いているうちにどう表情が変わって来るのか、今が食べ頃だ、っていうのが分かった方がいいなと。なのでDVDでは、例えば牛タンの分厚いものなんかだと、7分間焼いている姿を固定で撮影して、牛タンがどう表情を変えていくか、何回ひっくり返すかなんかを、編集せずに収録しました。そのナレーションも書いたんですが、A4の用紙22枚くらい書いて。渾身の作ですね、このDVDは」(田辺さん)

と、ここまで聞くだけでもかなり肉への情熱が伝わってきます。これに対して「焼肉って想像以上に焼き手の技術が必要なんですよね」と渡部さんも応じます。

「全然考えない人で、すぐに人数分以上に肉を広げてしまう人だと、そのお肉の旬を逃してしまうことになるんです。その命を最大限おいしく食べてあげることが、我々食べ手の罪滅ぼしだと思うんですよね」(田辺さん)

罪滅ぼしという言葉が飛び出すなど、もはや焼肉の話とは思えない雰囲気を醸し出してきたトーク。さらに渡部さんが「肉がおいしくなかったとしても、田辺さんがカットして、タレを作って焼いたら、そこそこ美味しくなるんじゃないですか」と話すと、また焼肉とは思えぬ会話の展開に。

「そうですね、肉は本当に『ドレス』を着せてあげることで変身するんですよね。これまで内気だった女の子がコンタクトにかえて、洋服も綺麗なのになって、大学デビューみたいな。そういう風に肉が変わっていくっていうのが、美しいですよね」(田辺さん)

「逆もまた然りですよね。どんなに美味しいお肉でも、素人が焼くと台無しになっちゃうこともあるんですよね」(渡部さん)

「そうですそうです、急にコンビニの前に座り込んでる、ヤンキー風の女の子になっちゃうんです」(田辺さん)

「良く見るとすごーく美人なのにね(笑)」(渡部さん)

もはや、何の話なのか分からない展開に。ちなみにここまで焼肉に情熱をそそぐ田辺さんに、これだけはやめてほしいという焼肉のマナーを聞きました。

「牛タンなんですが、焼けた瞬間にすぐにレモンをかけちゃう人がいますよね。あれは悲しいですよね。牛タンって牛一頭からとれる量が少ないんですよね。シャトーブリアンより希少だったりするのに、そして本来は脂の味わいが楽しいのに、その脂を消すようにレモンをジュッとかけてしまうのは、素材を作ってくれた人に対する冒涜(ぼうとく)に近いことになってしまうと思うんです。なので、まずはそのままで食べて、その後レモンでもタレでもつけて食べる、というのがオススメの食べ方ですね」(田辺さん)

なるほど、肉コンシェルジュならではの納得の説明です。今後、焼肉に行く際には気をつけたいところですね。

【関連サイト】
「GOLD RUSH」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/

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