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ビニール傘は日本の発明品! その意外な誕生秘話とは

ビニール傘は日本の発明品! その意外な誕生秘話とは

J-WAVE日曜夜の番組「SEIBU SOGO CREADIO」(ナビゲーター:佐藤オオキ・クリス智子)のワンコーナー「WORKS IN PROGRESS」。6月22日のオンエアでは、株式会社小川の代表・小川恭令さんが登場しました。

株式会社小川は、昭和24年創業。傘やレイングッズの製造会社で、日本初のビニール傘の製造を始め、スヌーピーやサンリオ、ディズニーなどのキャラクター傘などを世に送り出しているそうです。

世の中の人が全て黒い「こうもり傘」を使っていた頃、ビニール傘を開発した同社。小川さんによれば、小川さんの祖父にあたる先代の社長が、晴れの日に使う日傘に注目したことがビニール傘の誕生に繋がったそうです。日傘の素材が綿や絹、麻だったことから雨の日には水が漏れてきてしまうことに着目した先代の社長は、日傘にビニールでカバーをしたそう。

当時はその発想が斬新で、その延長上でカバーだけを取って骨組みに取り付けたことが、ビニール傘が誕生したきっかけだったそうです。しかし、ビニールを骨組みに取り付けることには、とても苦労したそう。ミシンでは穴が空いてしまうので、試行錯誤したのち、「高周波ミシン」というミシンを機械屋と開発したことでビニール傘の製造に成功したとか。

1960年代後半から1970年代にかけては、アメリカにビニール傘を輸出した同社。真っ黒なこうもり傘の中、透明なビニール傘をさすと、雨の日でも街が明るくなったことでしょう。

ちなみにビニール傘は当時、高級品として扱われていたそうです。今や100円均一などで安価で買えてしまうため、電車に忘れてきたり、すぐ捨てられがちなビニール傘ですが、日本の作り手の努力や、その歴史を知ることで、もっと大切に扱いたいと思うようになるのではないでしょうか。

【関連サイト】
「SEIBU SOGO CREADIO」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/creadio/

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