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離島経済新聞の編集長が明かす「カッコイイ島」とは

離島経済新聞の編集長が明かす「カッコイイ島」とは

J-WAVE金曜の番組「PARADISO」(ナビゲーター:板井麻衣子)のワンコーナー「SPARKLE YOUR LIFE」。7月25日のオンエアでは離島専門の新聞社、離島経済新聞の編集長、鯨本(いさもと)あつこさんがゲストに登場しました。

まず、離島経済新聞とはどんなものなのでしょうか?

「日本には今400くらいの人が住んでいる島・有人島があるんです。離島経済新聞には、その有人島の暮らしや経済にスポットを当てた記事を掲載しています。今まで70~80くらいの島に行きました」(鯨本さん)

新聞は2010年10月に立ち上げたそうですが、すでにかなりの島を巡っている様子の鯨本さん。そもそも、この新聞を立ち上げたきっかけは何だったのでしょうか。

「2010年の4月に、世田谷の『ものづくり学校』で、デザインなどを学べる講座に通っていたんですが、そこで仲良くなった友達4人と『何かメディアでもつくろうか』という話をしていたことがきっかけになりました。もともとアートディレクターやデザイナーが集まっている学校だったので」(鯨本さん)

「離島」がテーマになったきっかけも、やはりそこで出会った友人の影響なのだと言います。

「同級生のひとりが広島県の離島に移住することになって、スクールの同級生で遊びに行くことになったんです。でも、その島にどうやっていくのかとかを調べるんですが、あまり情報が出てこないんですよ。観光協会のサイトとかはあると言えばあるんですが、今から4年前の話なので、フェイスブックとかもそんなに普及していなくて。情報が少ないので、『さぞかし何もない島なんだろう……』と思っていたんですが(笑)、行ってみたら、派手な観光施設はなくとも、あたたかい人がいたり、美味しい柑橘類があったり、それをお裾分けしてくれる人がいたりと、すごくいいところだったんです。そこで、島にフォーカスしたメディアも面白いんじゃないかと思ったのが最初です」(鯨本さん)

これまで多くの島を訪れた鯨本さんですが、そんな中でも心に残った島というのはあるのでしょうか。

「それはすごく難しくてですね……。島は同じところがひとつもなくて、大きな島だと集落ごとで特色が違うんですね。文化、伝統芸能など、それぞれ全部が心に残るものでした。でも、私は大分出身なのであえて言うと、今年行った大分県の姫島というところ。大分県の島に行ったことがなかったので、『どんな島だろう』と思って行ってみたら、すごく素敵でした。姫島というだけあって、お姫様にまつわる伝説や湧水なんかがあって」(鯨本さん)

なかでも鯨本さんが惹かれたのは、こんな「カッコイイ」ところがあったからだと言います。

「ワークシェアリングという方法をとっている島で、市役所なんかでは一人あたりが働く時間を減らして、その分働く人数を増やそう、ということをしているんです。みんなで分け合って生きていこうとしている、カッコイイ島なんです」(鯨本さん)

環境だけでなく、生き方にもかっこよさがある離島。一度訪れてみたいですね。

【関連サイト】
「PARADISO」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/paradiso/index.html

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