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「就職しないで生きていく」ライフスタイルを提案する本

「就職しないで生きていく」ライフスタイルを提案する本

J-WAVE 平日(月~木)朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「NESCAFÉ MEET AT BOOK CAFÉ」。
7月28日のオンエアでは、ブックショップ「ユトレヒト」代表の江口宏志さんが、
おすすめの新刊『あしたから出版社』を紹介しました。

江口さんがおすすめするのは『あしたから出版社』(晶文社)という本です。
どんな本なのでしょうか。

「これは、『就職しないで生きるには21』というシリーズの1冊になります。
このシリーズは以前、晶文社が出していた『就職しないで生きるには』というシリーズが復活したもの。前シリーズも面白い人たちが書いていて人気だったのですが、
新シリーズも、これがまた、しびれる人たちが著者としてラインナップしているんです。 たとえば、茅場町の森岡書店の森岡さんによる『荒野の古本屋』もその1冊。 そのシリーズの中で先月、発行されたのがこの本、島田潤一郎さんの『明日から出版社』というタイトルの本です」(江口さん)

タイトルが『明日から出版社』ですから、出版社になるには? 
みたいな、そういうノウハウ本でもあるのでしょうか。

「ノウハウというよりは、すごく個人的な話なんです。島田潤一郎さんは、夏葉社という出版社をたった一人でやっています。 夏葉社は、創立以来、数はそんなに多くはないんですけど、すばらしい本を発行し続けている、要注目の出版社なんです。 彼がどんな思いでこの仕事を始めたのかとか、これをどのようにやっていくのか、
というようなことをつづった本です」(江口)

本には、出版に全く興味を持っていなかった島田さんが、ノイローゼ一歩手前で作家を目指すようになり、さらには従弟の死をきっかけに出版社を作ることになった心の動きが赤裸々に描かれているのだそうです。

「最愛の従弟が亡くなって、じゃあ、自分って本当は何ができるんだ、何がしたいんだろうと思ったときに、何か1冊の本を作りたいと。
出版社を作りたいというよりは、その従弟に読ませたい一篇の詩があって、それを本にまとめたいという、 そんな気持ちから自分の出版社を作った……そういうストーリーなんです」(江口さん)

著者、島田さんのスピリットがビシビシ伝わってきそうですね。
何のために働くのかという原点に返り、自分自身の生き方を今一度、
見直したくなる……、そんな1冊となるかもしれませんよ。

【関連サイト】
「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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