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亀田誠治 アーティストが月を題材にする理由語る

亀田誠治 アーティストが月を題材にする理由語る

J-WAVE平日(月~木)昼の番組「BEAT PLANET」のワンコーナー 「BEHIND THE MELODY~FM KAMEDA」(ナビゲーター:亀田誠治)。 10月7日の
オンエアでは、月と音楽の関係について話しました。

本日10月8日は、日本全国で「皆既月食」が観測できる日。
丸い月が欠け始め、やがて赤黒く輝いたのち、 再び丸い形に戻っていく姿を
一夜にして見ることができます。

亀田さんによれば、月は、古くから日本人の暮らし・文化・心に深く根ざした
存在であり、 月を見て抱く日本人独特の感情は、J-POPの中にも見つけることができると言います。 たとえば、大好きな人を想う気持ちを、「消えそうな三日月」に重ねた、絢香の『三日月』。 ミステリアスな月食をモチーフにした、藤巻亮太の『月食』。 月見る花・蒼い月・月夜・今宵の月など、さまざまな表情の月を表現
した、桑田圭祐の『月』など。

さて、そんな月ですが、なぜアーティストたちは、 月に想いを
馳せるのでしょうか。亀田さんは、このように読み解きます。

「月の満ち欠け、つまり光と影の部分と、 それが刻々と変化する姿がアーティストの心模様と見事にシンクロするんです。 そしてそれは、聴く人の人生そのものにシンクロするんですね。 つまり月の満ち欠けは、誰もが自分の人生の“良いとき”“悪いとき”そういった瞬間瞬間に、 置き換えられる共通言語なんです」(亀田さん)

  また、月と対照的な存在として「これに比べて、太陽は満ち欠けしません」と挙げた亀田さん。 ダイナミックに東から昇って西へ沈む、青空ギラギラ照りつける太陽と、 暗い夜空に、慎ましやかに浮かぶ月。亀田さんは「月と太陽とは、よく言ったものですね」と話します。

「月が、夜空をステージに輝くところが、“わび”“さび”を愛する日本人の心に、 スッと染み込んでいくんですよね。そういえば、あの夏目漱石が『I love you』を 『月が綺麗ですね』と訳したのも、日本人ならではの奥ゆかしさなのではないでしょうか。 夜空というステージで離ればなれの、二つの気持ちをひとつに繋いでくれる存在が月なんです」(亀田さん)

ちなみにピークの「皆既食」は、 19時25分~20時25分の1時間。今夜は、
月を題材にした曲を聴きながら、 夜空を見上げてみませんか?

【関連サイト】
「BEAT PLANET」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/beatplanet/

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