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ホンマタカシ「本当と嘘の間の膜みたいなところが一番面白い」

ホンマタカシ「本当と嘘の間の膜みたいなところが一番面白い」

J-WAVE 平日(月~木)午後の番組「KIRIN ICHIBAN SHIBORI ONE AND ONLY」 (ナビゲーター:ジョン・カビラ)。10月22日のオンエアでは、
世界的写真家のホンマタカシさんが登場しました。

ホンマさんは2年間ロンドンの雑誌『i-D』で仕事をしたのち、 93年日本に帰国。『東京郊外 TOKYO SUBURBIA』で木村伊兵衛賞を受賞。 美術館での巡回展
「ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー」を開催するなど、 精力的に活動しています。そんなホンマさんが、自分が撮らなければならないもの、 撮りたいものについて語る上で、二人の尊敬する人物の言葉を挙げました。 その一つは、アラーキーこと、写真家の荒木経惟さんの言葉。

「あの人がいつも言っているのは、虚実皮膜というか、 やっぱり本当と嘘の間の膜みたいなところが一番面白いということを、 もう昔から言っていて、僕も全く同意見で。 本当と嘘、正しい・正しくないというのがあたかもあるように、 みんな考えていると思うんですけど、でも僕、本当はそこははっきり分けられないんじゃないかなと。 そこの中間領域のほうが面白いんじゃないかなと思っていて、 そこのところを僕はアートだからこそ、やりたいんですよね」(ホンマさん)

そしてもう一人、クリエイティブディレクターの佐藤雅彦さんの言葉を引用し、
写真を通して新しいことに挑戦し続ける理由を語りました。

「僕が尊敬する人なのですが、すごくいいことを言っていて、 “エンターテインメントよりインタレスティング”だと。 普通、エンターテインメントをサービスしますけど、 インタレストを提供したほうがいいんじゃないかということ。 それは本当に僕の写真にも言えて。一目で見て格好いい写真とか、 それはエンターテインメントだと思うんですけど、 それより、やっぱり考えさせる写真のほうが面白いかなと思っているんですね。 なんかこの辺に引っかかるなみたいなのはあってもいいんじゃないかなと。 たとえば、美術館を出て、ごはんを食べて楽しかったね、で終わるより、 食べながら、あの写真って……というふうにできたら、 もう一番いいなと思いますけど」(ホンマさん)

ホンマさんの写真に対する真摯な思いが垣間見られるオンエアでした。 ホンマさんも参加している「活動のデザイン展」が、 24日から東京ミッドタウン内の21_21 DESIGN SIGHTで始まります。 この秋はアートをただ見るだけではなく、心をザワザワとかき乱され、 考えさせられる体験をしに出かけてみては?

【関連サイト】
「KIRIN ICHIBAN SHIBORI ONE AND ONLY」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/oneandonly/

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