音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」

穂村弘の対談が面白い「言葉に打ち震える」辞書のフリーマガジン

J-WAVE平日(月~木)午前の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」のワンコーナー「NESCAFE MEET AT BOOK CAFE」(ナビゲーター:別所哲也)。3月9日のオンエアでは、ブックディレクターBACHの幅允孝さんが今一押しのフリーマガジンを紹介しました。

「毎回、僕がとても楽しみにしている面白いフリーマガジンなんです」と、幅さんがおすすめするのは『辞書のほん』という辞書のPR誌。これは国語辞典、和英辞典などのさまざまな辞書を出している出版社、大修館書店が年4回発行しているもの。辞書の話というと、小難しいものかと思いきや、「辞書のことを語りながら、言葉を語り、季節を語り、でも人間を語るもの」(幅さん)という、読み応えのあるフリーマガジンに仕上がっているのだとか。

誌面は言葉をさまざまな角度から切り取った特集が組まれています。なかでも、幅さんが「これはすごいなと、いつも打ち震える」という連載が。それは『穂村弘の、よくわからないけど、あきらかにすごい人』という対談連載。歌人の穂村さんが、これまで対談してきたのは漫画家の萩尾望都さん、イラストレーターの宇野亜喜良さん、詩人の谷川俊太郎さんなどなど。その人選からもただならぬことがうかがえますが、聞き手が穂村さんとあって、さらに深く掘り下げた対談になっているのだそう。

最新刊の冬号は、ミュージシャンの甲本ヒロトさんと対談が組まれています。たとえば、「ロックンロールってなんですか」など、歌人の穗村さんならではのストレートな質問を甲本さんにぶつけます。それに答える甲本さんも、甲本さんが考える「ロックンロールの持つ何か」について、ロックンロールという言葉の含む意味や熱みたいなのものにまで深く掘り下げて答えています。さらに、対談は、甲本さんのつくる歌詞の世界にもググッと深く潜っていくのだそう。

「辞書の本という入口から入って、音楽に行ったり、漫画に行ったり、詩に行ったり。言葉というテーマ一つをすごく深く設定することによって、人と人の対話というのが深いところに沈んでいくというか、気持ちよく沈んでいく感じがすごくあって、びっくりしました」(幅さん)

書店などで気軽に入手できるフリーマガジン『辞書のほん』。本屋さんで手に取り、幅さんの言う「打ち震える」言葉を見つけてみてはいかがでしょうか。

【関連サイト】
「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。