音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」

J-WAVE土曜の番組「ATELIER NOVA」(ナビゲーター:クリス智子)のワンコーナー「Audi Pleasure Motif」。5月30日のオンエアでは、ハイパーニットクリエイター力石咲さんがゲストに登場しました。

力石咲さんは、街や空間に編み物を仕掛けるインスタレーションやプロダクトを展開。ニットをコミュニケーションメディアとして、さまざまな形で作品を発信し続けているクリエイターです。なぜ、ニットをそのツールとして選んだのでしょう。

「世界の都市や街をニットで編みくるんで景色を一変させることで、いつもと違った街の中で起こる、人と街とのコミュニケーション。そういうものに興味があって」と力石さんは語ります。

また力石さんは、ニットがコミュニケーションツールに向いている理由を、次のように挙げています。
・誰でも知っている世界共通のものであること
・「つなぐ」や「温かい」などのキーワードが入っていること
・ニットは毛糸と針があれば、どこでもできること
・元からある物の形を崩さずにくるめること
・いつかは、ほどけて、元の糸に戻るニットの儚さ

「だからこそ、ささやかだけど人の記憶に残るようなプロジェクトを今後もやっていきたいなと思っています」とも語っています。

アイディアあふれる作品は、長野県上田市の美ヶ原高原美術館で開催中の「こどもと旅する美術館」にも出展されています。どんな作品があるのでしょう。

「毛糸は細い糸なので、結構、大きな物を作るのは大変なんです。それがいつもフラストレーションで(笑)。昨年、ニット・インベーダーという、太い糸を作る機械を開発して、それをインスタレーションとして展示しています。また、それで出来た直径5センチぐらいの糸を使って、こども美術館の柱や椅子などをくるんでいます。モグラトンネルという遊具を編みくるんだのですが、やっぱり大きくて、それが結構大変でしたね」(力石さん)

力石さんは、2020年の東京オリンピックで何かプロジェクトができないかと、考えをめぐらせているのだとか。その構想とは、ニットで競技施設そのものをくるんだり、東京の街をくるんだり…。もしかしたら、新国立競技場の屋根が力石さんのニットで完成しているかも? 神出鬼没のニットオブジェで、今後もどんなふうに驚かせてくれるのか、力石さんの活動に注目です。

【関連サイト】
「ATELIER NOVA」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/atelier/

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