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近畿大学、志願者数No.1の理由は「おもてなし」と「実学」

J-WAVE土曜の番組「JAM THE WORLD」(ナビゲーター:竹田圭吾)のワンコーナー「BREAKTHROUGH」。 6月1日のオンエアでは、近畿大学が注目を集める理由をノンフィクション作家の山下柚実さんに聞きました。

近畿大学が大学入試の志願者数ランキングで明治大学を抜いて、2年連続で日本一になり話題になっています。 ほかにも、先月の「ウナギ味のナマズの養殖の成功」をはじめ、「世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功」 「つんく♂プロデュースの入学式」など、近大は目覚ましい活躍で次々とニュースになっています。

どうして今、関西の私大、近大が注目を集めているのでしょう。 『なぜ関西のローカル大学「近大」が、志願者数日本一になったのか』著者の山下柚実さんは、 その理由を「おもてなしの心」と「実学」という2つのキーワードで語りました。

まずは、「おもてなしの心」で志願者数を伸ばすという近大の挑戦を紹介しました。 その一つが女子学生を増やすという試み。トイレにお化粧直しのスペースを作るなど、 細かいアプローチで女子学生を増やし、かつての“肉体系”というイメージを一新しました。 また、おもてなしの心はオープンキャンパスでも。たとえば、帰り道の電信柱などに貼られた案内板には、 「来年、キャンパスでお会いしましょう」という文字が、ずっと続いているのだそう。 思いがけないメッセージに受験生にはグッときそうですね。

さらに近大の場合、ブランディングだけではなくて、難しいと言われていたクロマグロの養殖化など、 目に見える成果があります。これが近大に建学時から息づく 「実学」の精神ゆえの力なのだと山下さんは話します。

「彼らは自分たちで研究する費用を自分たちで稼ぐということを ずっとやってきたんです。支援を受けて研究してきた大学が抜け落ちていく中、 ほかの養殖魚を実際に市場で売って研究費に循環させてきた、そうした実学の結果です」(山下さん)

華やかな話題性の裏には、「実学」という脈々と受け継がれてきた 理念があったのですね。さらに今、近大は2020年完成を目処に、 斬新な新キャンパスのプロジェクトが進行中なのだとか。 これからも進化し続ける大学、近大の動きから目が離せません。

【関連サイト】
「JAM THE WORLD」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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