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主役ガンダムよりジオン軍が人気の理由は?

J-WAVE平日(月~金)の夜の番組「School TV DREAM TRAIN」(ナビゲーター:秀島史香)。9月2日のオンエアでは、ロボットアニメのパイオニア、メカニックデザイナーの大河原邦男さんが登場しました。

大河原さんは東京造形大学を卒業後、アパレルメーカーを経て、1972年タツノコプロに入社。「科学忍者隊ガッチャマン」のメカデザイナーとしてデビューしました。「タイムボカンシリーズ」や「機動戦士ガンダム」を手がけ、ロボットアニメの一時代を築いてきました。2013年にはその功績が認められ、文化庁メディア芸術祭にて功労賞を受賞しています。

現在はフリーのメカニックデザイナーとして、アニメーションの仕事のほか、マスコットキャラクターや未来型の超小型モビリティー「machina(マキナ)」のデザイン、フィギュアのデザインなど、ジャンルを広げて活躍しています。オンエアでは、大河原さんに「機動戦士ガンダム」のモビルスーツの誕生秘話を聞きました。

普通のロボットアニメでは、主人公が操縦する正義のロボットが人気になるのが当たり前ですが、ガンダムのプラモデル“ガンプラ”では、主役のガンダムよりも、敵のジオン軍のほうが人気です。その人気の理由は何なのでしょう。

「主役に関しては、おもちゃなどに商品化されるため、デザインに制約が多いんです。その点、敵役は、ガンダム以前のアニメだと、やられ役として毎週いなくなっちゃうのが普通だったんです。なので、敵をデザインするということは、制約があまりないので自由になるんですよね。これが、メカデザイナーにしては、一番楽しいデザインなんです」(大河原さん)

デザイナーとして自由な発想を投入できたからこそ、アニメ史に残るようなデザインが次々と生まれたのですね。

大河原さんの40年以上にわたるキャリアを振り返る「メカニックデザイナー 大河原邦男展」が、上野の森美術館で開催中です。カラーイラストやアニメの設定資料など、一堂に展示される貴重な機会。足を運んでみてはいかがでしょうか。

【関連サイト】
「School TV DREAM TRAIN」」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/dreamtrain/index.html

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