音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」

津田大介が見た、今どきデモの可能性

J-WAVE平日(月~金)の夜の番組「JAM THE WORLD」(ナビゲーター:萱野稔人)のワンコーナー「CUTTING EDGE」。9月17日のオンエアでは、ジャーナリストの津田大介さんに、今どきのデモの可能性を聞きました。

17日、安保関連法案が参議院の特別委員会で可決されました。前日の16日は採決をめぐる与野党の攻防が未明まで続くなか、国会前には反対派の人たちが集まり法案の廃案を訴えました。主催者発表では約3万5千人が集結。若者がヒップホップ風のリズムに乗せてメッセージを伝える姿など、テレビで報道されるデモの様子に、日本もずいぶん変わったなと感じた方も多かったのでは?

16日の国会前デモの様子を取材した津田さんは、世代を超えたデモの広がりには、学生団体「SEALDs(シールズ)」を代表とする若い世代の活躍があると見ています。

SEALDsの特徴は、リーダーや意思決定機関を作っているわけではなく、全て話し合いで決定していること。しかもリアルな話し合いというよりは、主にLINEを使っているのだとか。一昔前のデモのように、ガチガチの組織があるわけではなく、出入りも自由だからこそ、「ちょっと興味があるから行ってみよう」みたいなノリで気軽にデモに参加することができます。デモのライブ感に感銘を受けた学生が、さらにLINEやツイッター、SNSなどで友達を呼び、その結果、数百単位の学生が動くという構図があると津田さんは見ています。

そんなSEALDsなどの活躍は、野党をも動かしたと津田さんは言います。安保法案に対して足並みが揃わなかった野党のつなぎ役となり、野党を大同団結させたと。

「16日の様子を見ていても、深夜まで、外ではデモで声を上げる。国会の中では、議員たちが採決を何とか阻止しようとする。そんな状況が、お互いスマホを見ながら確認できるんですね。しかも、デモの声が国会の中にも聞こえるぐらいになっているので、それでまた野党も頑張るみたいな。そういう、市民のデモと議員の連携がありました。そのあたりは今まで見られなかった現象なのかなと思いますね」(津田さん)

学生、学者、サラリーマンや主婦、世代や立場を超えて、さらには野党同士の思惑も超えた大きな動きとなった今回のデモ。自由でいて、ライブ感を大切にする若者の活躍には、これからのデモの、さらには政治のあり方を変えていく可能性がありそうですね。

【関連サイト】
「JAM THE WORLD」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。