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ライブ会場が次々と閉鎖…「2016年問題」とは

J-WAVE平日(月~木)昼の番組「BEAT PLANET」のワンコーナー「BEHIND THE MELODY~FM KAMEDA」(ナビゲーター:亀田誠治)。10月6日のオンエアでは、「2016年問題」に注目しました。

先日、建て替えのために閉鎖された渋谷公会堂。このほかにも、2016年にかけて首都圏のライブハウスが次々と一時閉鎖することが決まっていることから、音楽業界ではライブハウスが不足する「2016年問題」と呼ばれています。

「一番最初は、2016年に横浜アリーナが大規模修繕をするということで、半年間もお休みされるのは困るという話をしていた矢先に、さいたまスーパーアリーナーが同じ時期、被る時期に3ヶ月大規模な修繕工事をするということも決まって。そんな中、渋谷公会堂が閉鎖や、渋谷AXが閉鎖してしまって、それを総じて2016年問題と語られるようになったのが始まり」と話すのは、コンサートプロモーター・ディスクガレージの渡辺さん。

この影響を受けて、今まで利用頻度の低かった会場を使ったり、平日のライブ開催を増やすなどの対応をしているそう。また、2020年のオリンピックで使われる会場は、その期間中はライブを開催することができません。オリンピック開催前のスケジュールにも影響が出てきそうなため、アーティスト側には地方公演や、空いた日程を制作期間に当てたりすることを提案していきたいと考えているとか。

次々とライブハウスが閉鎖していきますが、2017年度には、味の素スタジアムの隣に約1万人を収容できる「武蔵野の森総合スポーツ施設」、その後は有明にもアリーナが建設される予定もあります。ただ、いずれもオリンピックのために建設される施設なので、「武蔵野の森総合スポーツ施設」意外は、オリンピック前に使用できるか不明なのだそう。

コンサート会場が減り続ける「2016年問題」ですが、これによって週末に加えて平日のライブ開催が増えているのも事実。音楽ファンにとっては、今までよりもアーティストの生演奏を間近で見る機会が倍増するというメリットもありそう。来年に迫った2016年問題、今後の対応や動向に注目です。

【関連サイト】
「BEAT PLANET」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/beatplanet/

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