音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
小林武史×吉川晃司 「東日本大震災」を語る

小林武史×吉川晃司 「東日本大震災」を語る

J-WAVEがいま注目するさまざまなトピックをお届けする日曜夜の番組「J-WAVE SELECTION」。

毎月第2、第3、最終週がレギュラープログラムで、第2日曜は文化人類学者の竹村真一がゲストと共に、進むべき未来を提言する 「SMBC EARTH TALK」、第3日曜は音楽家の小林武史が東日本大震災の被災地を訪れ、復興の現状をお伝えする「Hitachi Systems HEART TO HEART」、最終日曜は、ベンチャー企業や起業を志すイノベーターを支援する「INNOVATION WORLD」をお届けしています。

4月17日にオンエアされた「Hitachi Systems HEART TO HEART」は新ナビゲーターに音楽プロデューサー、キーボーディストの小林武史を迎えた1回目。「東日本大震災は大きなターニングポイントになりました」と小林は話しはじめました。

震災以前から「ap bank」という団体を設立し、環境やエネルギー、食の安全についてさまざまな活動をしてきた小林ですが、「震災はより深刻な形で僕らに問題を突きつけた」と語り、この番組を通じて多くのことを学んで、できることをリスナーとともに考えていきたいと挨拶。

記念すべき放送1回目のゲストは、震災後、小林と一緒に被災地を回ったミュージシャンの吉川晃司さん。吉川さんは、布袋寅泰さんと復興支援を目的としたCOMPLEXのチャリティーライブ「日本一心」を、2011年の夏に東京ドームで開催しました。

小林:どうですか? 震災から5年経ちましたが、今、どんな風に考えてました?

吉川:ちょうどその当時、いろんな方々のつながりで必然的に被災地に行く機会があったものですから……、人生最大の衝撃は受けました。自分の人生観というものも、あそこで一番大きく変わったということは間違いないと思います。

小林は今回、あらためて福島県福島市で取材。風評被害と戦う果樹園農家の方、地元にこだわるDJ、福島市の土湯温泉で再生可能エネルギー事業に奮闘する方たちから、当時、現在についての生の声を聞くことができました。

果樹園で風評被害にあわれている方の声に吉川は、「この方々が何か悪いことをしたわけではないのにね。放射能の基準値を国があげたわけじゃないですか。それによって疑い深くさせてしまったということもあると思う」と吉川さん。

さらに、震災後、大きな課題として取り上げられたエネルギー問題についてもそれぞれの考えを深く語り合った後、COMPLEXが行ったチャリティーライブについて、吉川さんが自らの考えを語りました。

「地震直後になんかみんな自粛ムードみたいなのがあって、僕は違和感があって。これは自粛じゃなくて萎縮じゃないかと」

しかし、何もしていない自分が嫌だった吉川さんは、今自分ができることで最大限やりたいと思い行動したそうです。それを受け、「役割を果たすことによって、何かを動かしていくという姿勢はアーティストにとって必要だよね」と小林。

次回以降も毎月第3日曜日の夜、被災地を巡る取材や、復興支援活動をするゲストを迎え、震災後の未来をお届けします。

【関連サイト】
「Hitachi Systems HEART TO HEART」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/special/hearttoheart/

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。