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佐藤オオキ デザインの祭典「ミラノサローネ」を語る

佐藤オオキ デザインの祭典「ミラノサローネ」を語る

J-WAVE日曜夜の番組「SEIBU SOGO CREADIO」(ナビゲーター:佐藤オオキ・クリス智子)。4月24日のオンエアはデザインの祭典、ミラノサローネ国際家具見本市の様子を紹介しました。

ミラノサローネ国際家具見本市は、イタリア・ミラノで開催される世界の最新デザインが集まる見本市で、今年も4月12日から開催されました。nendoの佐藤オオキが手がけた新作デザインが各メーカーから発表されるので、会場では色々な方から声を掛けられていました。イタリアデザイン界の巨匠で、佐藤の才能を見出したジュリオ・カッペリーニにもバッタリ遭遇。番組ではミラノサローネを取材した模様を、3週にわたって特集します。

世界中のインテリアデザイナーによる最新作が、ミラノサローネに集結しているわけですが、会場を回っている間に、クリス智子にある疑問が浮かび上がります。

クリス:ブランドごとに違った世界観がありますが、実際は色々な方がそのブランドのためにデザインした作品が一同に介してるのに、綺麗にまとまっているのはなぜなのでしょうか。

佐藤:良いところに気付きましたね。プレイヤーの数は案外決まっていて、トップデザイナーとなると顔ぶれが決まってくるんです。実は、各ブランドごとにクリエイティブディレクターがいて、その人が映画や舞台でいうところの監督のような役割を果たしているので、トップクリエイターだからといって自分のやりたいことをやるのではなく、ブランドのディレクターの指示を得てその中で自分らしく演じるというわけなんです。

枠組みの中でどのようにして自分を出していくか。そこにセンスが問われるというわけですね。また、佐藤によると年によって動きのある「動」の年と、「静」の年に別れるそうですが、今年は「静」の年だそうです。

佐藤:新人が出てきたり、新作が出ている年というよりも、巨匠が良い仕事をしているような年だと思います。今年は各ブランドが世界観を出すために、仕切り直しをしているように思います。ちなみに、どのブースも色合いが似ている気がしませんでした? クラシカルというか、レトロというか。

クリス:木をモチーフにしているブースが多いですよね。

佐藤:数年前は斬新な色を使ったようなものが多かったのに、木や石をモチーフにしているのが多いです。しかも、それに合わせるために、ケンカしないようなシックで落ち着いた色を使ってますよね。ひょっとすると、ひと休みしたいという時代の空気感なのかもしれません。

癒されたいのは日本人だけでないのかもしれません。続いて、バスルームの展示会場も訪れました。

クリス:「バスルーム」という発想なので、そこでどうゆったりと過ごすかを考えたものが多いですね。

佐藤:良いところに目をつけましたね。器具を売っているというよりは、ゆったり過ごす空間を提案していますよね。「バスルーム」といえば、今までは人に見せるものではなかったけど、最近は人に見せるというか、ベッドルームやダイニングやベランダと一体になってたりとか。そういう意味では、デザイン性は広がっていると思います。

バスルームの展示を見ていても、今年は「リラックス」が一つのキーワードかもしれないとのことでした。デザインに関する発見が多かった60分ですが、次週の続編もお楽しみに。

【関連サイト】
「SEIBU SOGO CREADIO」
https://www.j-wave.co.jp/original/creadio/

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