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「生オケ・シネマ」で蘇る究極のチャップリン

「生オケ・シネマ」で蘇る究極のチャップリン

J-WAVE月曜ー木曜午前9時からの番組「POP UP!」(ナビゲーター:岡田マリア)のワンコーナー「PIN UP」。4月28日のオンエアでは、「生オケ・シネマ」を紹介しました。

「生オケ・シネマ」とは、新日本フィルハーモニー交響楽団の生演奏と、映画上映がコラボレーションするシネマコンサート。5月7日に開催される第1回目の作品は、今年で公開80周年を迎える「モダン・タイムス」。チャーリー・チャップリンが監督・制作・脚本・作曲を手がけたサイレント映画の傑作で、音楽家としてのチャップリンの才能が多いに発揮された作品でもあります。

今回は、サウンド&ビジュアル・ライターで、生オケ・シネマの企画監修を担当される前島秀国さんに、生オケ・シネマで観る「モダン・タイムス」の見どころをお聞きしました。

映画の冒頭、チャップリンたちがベルトコンベアなどで作業する工場のシーンでは、作業に合わせて音楽が流れます。

「譜面を見ると2分半その場面が続くとして、その間に14回テンポが変わって、2小節ごとにリズムを変えなきゃいけない、とんでもないところがあるんです。(中略)これを80人からの生のオーケストラが合わせていくわけですから、なかなか合わないわけです。これがぴったり合う曲芸、感動、素晴らしさを生で体験していただきたいと思います」と前島さん。

これは、そこまでチャップリンが細かく音楽に高い要求をしていたということ。劇場で体感することのできる、チャップリンのギャグ、アクションなどに、ピンポイントで全て細かくシンクロする生演奏は圧巻だそうです。

「音楽的に『モダン・タイムス』は、一番素晴らしいチャップリンの音楽が詰まった映画のひとつだと思います」(前島さん)

言葉ではなく音楽で映画に感動を添えたチャップリン。その多くはオーケストラが演奏していたのですが、当時の録音技術には限界がありました。今回の生オケ・シネマでは、当時伝えきれなかったその魅力を、新日本フィルハーモニー交響楽団がゴージャスに蘇らせます。

「クラシックのコンサートとか、ただ単に映画を観るだけの上映会では体験できない、“生オケ・シネマ”だけのスペシャルな体験です」(前島さん)

会場のすみだトリフォニーホールには、高さ14メートルの巨大スクリーンを設置。そこに映し出されるストーリーにシンクロする生演奏には、誰もが感動するはず。

新日本フィルハーモニー交響楽団による、チャップリン「モダン・タイムス」の生オケ・シネマは、5月7日(土)、「すみだトリフォニーホール」にて開催。

公演は午後14時から開演の昼の部と、夕方18時から開演の夜の部の二部制。日本で楽しめる究極のチャップリン、そして極上のシネマ体験をぜひ!

【関連サイト】
「POP UP!」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/popup/

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