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母子アート集団「アーブル美術館」のスゴい結成秘話

母子アート集団「アーブル美術館」のスゴい結成秘話

5月5日に放送されたJ-WAVEの特別番組「J-WAVE GOLDEN WEEK SPECIAL KidZania Tokyo presents LOVE MY FAMILY」(ナビゲーター:クリス智子)。ここでは、小学生2人とそのお母さんからなる3人組のアート集団「アーブル美術館」をゲストにお迎えした時間をピックアップします。

アーブル美術館とは、ルーブル美術館に憧れる、“館長”で母の藤原晶子さんの指導のもと、中学校1年生の天馬くんと小学6年生の心海ちゃんが、世界中の名画をユニークに模写するのが主な活動。昨年、パルコミュージアムで「大々贋作展」を開催して大きな話題を呼びました。子どもの感性という言葉だけではくくることのできない、絵の本質を見事にとらえた作品の数々を発表しています。

フェルメール、ダビンチ、クリムト、アンディ・ウォーホールなど名だたる画家の絵を模写されているのですが、「むしろこっちの方が好きだな! って思っちゃうような味のある良い作品」とクリス智子。まずは「アーブル美術館」を始めるきっかけについて、晶子さんにお伺いしました。

家族の趣味が美術館巡りで、ほとんど毎週ごとに色々な美術館に行っていたという藤原さん一家。ある時、萬鉄五郎(よろずてつごろう)の「裸体美人」を見た晶子さんは「この絵が欲しい」と思い、隣で一緒に見ていた天馬くんに、「『この絵描ける?』と聞いたら『たぶん』と返ってきたので、自宅に戻ってすぐに模写に取り掛かりました」(晶子さん)と、なんともすごい会話がきっかけだったそう。

これまでなんと700点以上もの作品を模写してきたというアーブル美術館。その中で一番苦労した作品は、かのピカソの「ゲルニカ」だったそうです。これが初めて取り組んだ大作だったことと、作品自体の大きさが畳でいうと1.5畳ほどあり、絵のテーマが「戦争」という重いものだったため、天馬くんが何度かくじけそうになってしまったとか。基本的には一人で最後まで仕上げるそうなのですが、この作品では、心海ちゃんも一部を描くなど共作して、ようやく完成したそうです。

親子3人で活動していて良かったことは、作品を作る時、「『どういう風にカタチにしていくか』『より楽しく、面白くするにはどうすればいいか』をみんなで意見を出し合って、作戦会議みたいなことができるのがすごく楽しい。(中略)出来上がったときに、共有したり共感できることが、すごく自分たちの“力”になっていると思います」(晶子さん)とのこと。

そんなアーブル美術館の夢は…

「最終的にはパリのルーブル美術館で大贋作展をしたいという夢はあります。ただ、今はそれぞれが楽しみながらやっているのですが、みんながワクワクしなくなったら、その時は解散でもいいかなって思っています(笑)」(晶子さん)

大きな目標があっても、子どもたちが楽しくなくなったら解散と言ってしまえる潔さ。そこには、晶子さんの子どもたちへのある思いがあったのです。

「今後、子どもたちに大事にしてほしいなと思うことは、自分の好きなことを見つけてほしい。自分が好きなものは何か、自分自身で気づいてほしい。それをずっと人生の中で大切にしてほしいという思いがあります」(晶子さん)

「アーブル美術館」という活動が、家族の大事なコミュニケーションになっていることが、よく伝わってきました。ルーブル美術館で大贋作展を開催する夢、いつか実現してもらいたいですね!

【関連サイト】
「J-WAVE GOLDEN WEEK SPECIAL KidZania Tokyo presents LOVE MY FAMILY」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/holiday/20160505/

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