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「GANTZ」の奥浩哉「締め切りに追われたことがない」

「GANTZ」の奥浩哉「締め切りに追われたことがない」

J-WAVE月曜-木曜の23時30分からの番組「THE HANGOUT」(火曜担当ナビゲーター:川田十夢)。8月23日のオンエアでは、スペシャルゲストに漫画家の奥浩哉さんが登場しました! 奥浩哉さんは、実写映画化もされた大ヒット漫画「GANTZ」の作者です。川田も「GANTZ」、そして現在連載中の「いぬやしき」の大ファンということもあって、オープニングから珍しく緊張していました。

奥さんの作品の特徴は、CGや写真に手描きを融合させた先鋭的な作画スタイルですが、どのような工程で描かれているのでしょうか?

「わりとハリウッドの実写とか、普通の映画に近いかもしれないですね。景色は実写(写真)でやって。都合の悪いところの消したり足したりとかはCGでやるって感じですかね」と奥さん。

非常に細かい作業がたくさん求められそうな工程ですが、仕事を終える時間はしっかりと決めていて、夜1時くらいには就寝。そして、これまで締め切りを破ったことは一度もないどころか、次の原稿も先行して進めているそうです。なので「僕の場合は、締め切りに追われるっていうことはこれまで1回もないかもしれないですね」とのこと。

漫画家さんは、毎日締め切りに追われ徹夜続き…というイメージが強いですが、意外ですね! これには「その働き方を露骨に学びたい(笑)」と川田も驚いていました。

現在連載中の「いぬやしき」ですが、その主人公はアクション漫画にしては珍しい“おじいちゃん”。これは漫画業界にある“お約束”を破ったものなのだそうです。

「美形じゃない人を主人公にしたら、もうあからさまに売れないぞっていうのがあって(笑)」(奥さん、以下同)

例えば、どんなに冴えない設定の主人公でも、「顔だけは美形に描く」というのが漫画業界の定石。しかし「GANTZ」の次は自由に描いていいと言われた奥さんは、「じゃあ美形じゃなくてもいいですか?」と提案。それが通ったのだそう。

「それを受けて、次作の主人公は童貞のブサイクな男の子にしようと思って。それがロボットになっちゃうみたいな話にしよう…と。しかし、スケッチを続けていく中で納得がいかずいろいろ書いているうちに“おじいちゃん”にしてみたところ、『あ! これハマる!』と。じゃあ、おじいちゃんにしちゃおうと(笑)。話を一から全部変えちゃって」

「いぬやしき」の主人公・犬屋敷壱郎の誕生にはそんな裏話があったのですね。そんな奥さんにはいつかカタチにしたい「漫画ではできない作品」があるそうです。

「実は僕には夢がありまして。20歳くらいの頃に思いついたアイデアなんですけど、これは漫画では表現できないっていうか、漫画だとあまり面白くないって思えるやつがあって、それだけはいつか、夢として実写映画で撮れたらいいなっていう風に思ってまして」と奥さん。いつか自ら企画書を書いて、いろんなところに持ち込みたいと考えているそうです。

ただ、ふんだんにCGやVFXを使う作品だそうで、予算が膨大にかかってしまうのがかなりのネックなのだそう。ちなみにその内容はというと、公開した時にネタバレになってしまうので秘密! 「何人死ぬか、だけ教えてください(笑)」とお願いした川田ですが、「それも言えません(笑)」と奥さん。“あくまで夢”とのことですが、夢で終わって欲しくないですよね! 今回は、川田自身が奥さんの作品の大ファンだというだけあって、ここには書き切れないかなり濃い話をお聞きすることができました。

「THE HANGOUT」は月曜-木曜、曜日ごとに注目クリエーターがナビゲーターを担当していて、聴きどころたっぷりです。今週も23時30分から、お聴き逃しなく♪

【関連サイト】
「THE HANGOUT」オフィシャルサイト&YouTube Live版アーカイブ
https://www.j-wave.co.jp/original/hangout/

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