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キャンプは今、楽しみ方の多様性の時代

キャンプは今、楽しみ方の多様性の時代

J-WAVE9月19日(月・祝)朝9時からの特別番組「J-WAVE HOLIDAY SPECIAL Coleman presents OUTDOOR WONDERLAND」(ナビゲーター:グローバー・藤田琢己)では、月刊『Outdoor』の元編集長で、現在は扶桑社の編集局長、小林孝延さんに、キャンプのトレンドを伺いました。

学生時代からキャンプに親しんできた小林さん。いくつかのキャンプブームを経て、今は「楽しみ方の多様性を受け入れてくれる時代になった、すごく良い時代」だと言います。どういうことなのか、キャンプの近代史を追いながら、現在の傾向について聞きました。

1990年代に入りオートキャンプの大全盛の時代があり、その反動で1990年代後半から2000年代初めにかけ、キャンプ離れが起き始めます。それと時を同じくして、野外フェスのムーブメントがやってきました。その頃から、ファミリーキャンプの時代がひと段落。若者たちが音楽を楽しむために野外に行き、キャンプをするというような、また違うブームが少しずつ生まれてきたのだそう。ファッション的にも、今につながるようなビビッドでファッショナブルなアウトドアスタイルが生まれてきました。

「野外でのファッションは”レイヤード”と言って重ね着が基本。それは、すばやく脱ぎ着をして温度調節をするため。ところがフェスのファッションを見ると、短パンの下に長いスパッツをはいていたりします。それはレイヤード的に見ると逆なんです(笑)。でも、そんなことはどうでもよくて、もっとオシャレにステキに楽しみたいという若い人たちのそういうカルチャーが、逆にアウトドアウェアを作っているブランドに、機能だけじゃなく、もっとファッショナブルな感覚を取り入れたものを作らせる原動力にもなった。いろいろなウェアとかも生まれてきていますね」(小林さん、以下同)

小林さんはキャンプギアについても、カルチャーが影響を与えていると言います。その大きな要因がSNS。インスタグラムなどで、キャンプサイトを他人に見せることに主眼を置くようになり、見せるための色彩やデザインが付加されてきたのだそう。

「たとえば、今だとビンテージスタイルみたいな、ちょっと昔のキャンプサイトをイメージさせるようなコットンのテントがあったり。いかに軽量コンパクト化するかというキャンプギアの機能性から見れば、一歩後退しているはずなんですけども、デザイン性が高いし、SNS映えもするし、格好良いので、そういうものを敢えてこだわって使う。そういうギアがたくさんメーカーから出てきています。やはり時代と共に道具もまた変化してきているところもあります」

小林さんは、そんなキャンプの変化は大歓迎だと言います。

「今はキャンプの邪道も王道もなくて、自分が心地よいスタイルで楽しめる時代になってきているんじゃないかと思います。自分が良いと思うスタイルで楽しめば、僕は昔からそれが一番だと思っていたので、とても良い時代になってきたんじゃないかなと思いますね」

子どもの頃に林間学校やキャンプで苦労した、キャンプの達人に怒られたなど、キャンプにちょっとしたトラウマがあるという方も、今の自由なスタイルのキャンプなら楽しめるかもしれません!

【関連サイト】
「J-WAVE HOLIDAY SPACIAL Coleman presents OUTDOOR WONDERLAND」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/holiday/20160919/

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