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自然と共に変化し続けるジェフリー・バワ建築の魅力

自然と共に変化し続けるジェフリー・バワ建築の魅力

J-WAVE日曜深夜24時からの番組「GROWING REED」(ナビゲーター:岡田准一)。9月25日のオンエアでは、旅行作家の山口由美さんと一緒に、トロピカルリゾート建築のルーツに迫りました。

旅行作家の山口さんは、箱根富士屋ホテルの創業一族に生まれ、お母さんが旅行作家をしていたため、幼少期からガイドブックや時刻表をおもちゃのようにして育ってきたのだそうです。

そんな山口さんが今、注目しているのが、スリランカの建築家ジェフリー・バワ。近著である『熱帯建築家:ジェフリー・バワの冒険』(隈健吾さんとの共著)では、バワが建築したホテルやヴィラを14ヵ所、紹介しています。

バワは、現在のトロピカルリゾート建築の原点となる人物。熱帯という土地の自然と融合させた建築を、60年代後半から作り始めたのがバワなのだそう。バワの建築物や思想は、世界のリゾート建築に関わる人たちに影響を与えてきました。今、世界中のリゾート地にある、プールと海がつながっているかのように設計されたプール「インフィニティプール」を生み出したのもバワなのだそうです。

ナビゲーターの岡田は、実は過去に番組企画でバワのホテルを何ヵ所か訪れ、取材をしたことがありました。たとえば、窓辺からサルが行き来するヘリタンス カンダラマ。このホテルは文字通り山と一体化していて、土地や自然が変化していけば、バワの建築も変化していくという見方ができ、いつまでも完成しない作品とも言えるのだとか。

岡田は、そんなバワの印象を「リラックスするだけでなく、バワの哲学に触れて、いろいろなことを考え学んだ気がするホテルだったんですよね」と言います。

山口さんは、バワの美学を次のようにまとめました。

「その土地の力や魅力みたいなものを建築にうまく合わせていく。その土地でしか作れないものを作る。だから、バワの建築を旅することは、同時にスリランカのそれぞれの場所をより良い形で知るということにもなる。その土地と会話をするというところが、バワの美学なんじゃないかなと思います」

来月初めには山口さんと一緒に現地を訪れるツアーがあるそうです。「建築家ジェフリー・バワの美学に触れるスリランカの旅」として、バワの作品、ヘリタンス カンダラマ、ライトハウス、ジェットウイングライトハウス、アバニ・ベントータ、それぞれ2泊ずつ、全部で4ヵ所をまわる旅なのだそう。

「またスリランカに行きたくなってきた」と、岡田も旅心を刺激されたようです。バワの建築物に泊まることに目的を設定した旅、皆さんも計画してみてはいかがしょうか。

【関連サイト】
「GROWING REED」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/growingreed/

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