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ら抜き言葉、「ら」ばかりの童謡を作れば…?

ら抜き言葉、「ら」ばかりの童謡を作れば…?

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「RADIOFAST」(ナビゲーター:安藤桃子)。11月25日(金)のオンエアでは、「ら抜き言葉と言葉の変化」をテーマにお届け。国立国語研究所の朝日祥之准教授にお話を伺いました。

安藤が「意識してないと抜けちゃいますよね」という「ら抜き言葉」。専門家である朝日さんは次のように話します。

「言葉が変化する理由として『自立的な変化』というのが考えられます。たとえば、『菓子(かし)』は昔『くゎし』と発音していましたが、口の動きとして『くゎ』よりも『か』と言った方がラクです」

しかし、この「ら抜き言葉」、朝日さんの出身地である名古屋では日常的に用いられているそう。

「『食べられる』というと、逆に違和感を感じてしまいます。こういう言葉遣いをする地方の人の言い方を誰かが耳にして、ら抜き言葉が使われるようになった。こういった『外的変化』または『接触による変化』によって、ら抜き言葉が使われるようになった可能性もあります」

これには安藤も、自身の父親が愛知県出身であるということで同意していました。実はこのら抜き言葉、嫌っている人が多いそうで、朝日さんはその嫌い方を「異常」といいます。

「90年代中頃に『ら抜き言葉撲滅委員会』というWEBサイトがあり、2000年代に入ってからもよく言われています。でも実は、変わっていても気付かないような言葉の変化はほかにたくさんあります。『カレーを食べる』なのか『カレー食べる』なのか。『を』を使うかどうかなんて、みんな気にしないんですよ。それに比べて、ら抜き言葉は悪者扱いされすぎ。『なんでわざわざそんなこと言うんだよ』というのが個人的な意見です」

これを聞き安藤は「『ら』って目立つからですかね? 『ら』が可哀想になってきました(笑)。『ら』ばかりで童謡を作れば“成仏”するような気がする。でも、そうやって日本語を気にすることが大事なのかな?」と、安藤らしい考えを述べていました。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聞き直せます。

【番組情報】
番組名:「RADIOFAST」
放送日時:毎週金曜 24時-24時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radiofast/pc/

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