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ホームレス問題に隠された実情? 社会問題を学ぶツアー

ホームレス問題に隠された実情? 社会問題を学ぶツアー

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「WONDER VISION」(ナビゲーター:平井理央)のワンコーナー「TAKE ONE ACTION」。4月30日(日)のオンエアでは、日本が抱えるさまざまな社会問題を学ぶためのスタディツアー「トラベル・ザ・プロブレム」を紹介しました。

お話を伺ったのは、一般社団法人「リディラバ」代表理事の安部敏樹さんです。安部さんは異色の経歴で、高校のときに最下位の成績から東大に合格。現役東大生のときにオーストラリアでマグロ漁船に乗ったことがきっかけで、マグロ漁師に。その後、「社会の無関心を打破する」という理念を掲げて、24歳のときには史上最年少で東大で授業を行いました。

その安部さんが現在主宰している「トラベル・ザ・プロブレム」。さまざまなツアーが用意されている中、番組では「都庁の下から貧困を考える」というツアーを紹介しました。

「新宿中央公園には、昔から、ホームレス状態の方が多くいます。ホームレス状態になるのは、その人の自己責任だと思ってしまう人が多いんですが、実は社会の構造上の歪みみたいなところの中で、結果的に、ホームレスになってしまう人が多いんです。こういうことは問題を知らないとわからないので、実際に炊き出しをしてもらったり、ホームレスを支援している団体から話を聞いたり、ホームレスになっていく過程を学びます。そういったことを学んだ上でもう一度現場を見直すと、必ずしも自己責任の問題ではないことが分かります」(安部さん)

そのほか、ホームレス状態の方に健康状態を伺ったり、池袋のツアーでは段ボールを使って、実際に街で寝る体験もできるとか。

安部:一度ホームレスになってしまうと、社会復帰も大変で、健康状態や友人など、失ったものを取り戻さないといけないという点も学びます。ツアーに参加した方は、思っていたことと違うとか、自分もそうなる可能性があることを感じるそうです。
平井:他人事ではなく、自分事になってくるということなんでしょうね。

ツアーはほかに
・勝手に一日村長、檜原村 稼ぐ村作り
・府中の中心で古民家をリノベする
・夏野菜収穫体験 羽釜ご飯と夏野菜カレー作り
など、さまざまで、最近は地方からの参加者も増えているそうです。

ご自身の活動の今後の展望についてお聞きしたところ「社会問題は、自分が当事者意識を持たないと、その後のアクションにつながっていかないんです。テレビやラジオで知っただけでは、次の行動が起きません。知ったあとで、もっと行動を促していけるような、新しいメディアを作っていけたらと思っています」と安部さん。

また、「日本だけではなく、世界で扱っていくことを直近のマイルストーンにしたいと思っています」とのことでした。「トラベル・ザ・プロブレム」について、詳細はホームページをご覧ください。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「WONDER VISION」
放送日時:毎週日曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/wondervision/

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