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車いす生活上の心のバリアフリーの重要性

車いす生活上の心のバリアフリーの重要性

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「WITH」。この番組は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と闘病しながら活動している武藤将胤がお送りしています。7月28日(金)のオンエアでは、NPO法人PADMの代表、織田友理子さんにお話を伺いました。

織田さんは、遠位型ミオパチーという難病と闘っています。手足の先の筋肉から衰えていき、最終的には寝たきりになってしまうというこの病気。織田さんが異変に気付いたのは20歳のとき。ヒールを履くと転びやすくなり、22歳のときに診断を受け、病気であることが分かったそうです。筋肉と神経という違いはあるものの、ALSとも症状が似ていて進行が早いという織田さんは26歳のときから車いす生活になりました。

NPO法人PADMを立ち上げた理由については、「患者同士の交流の場はあったものの、自分たちの病気を、研究や薬の開発など自分たちでできることは自分たちでしようと思って、発起人の一人になりました」と語っていました。

また、織田さんは「車いすウォーカー」という活動もしており、毎週末、YouTubeでバリアフリー情報という動画配信を行っています。「どうやって車いすで飛行機や電車に乗るか、人生を楽しむか、分からなすぎて…。情報があればどんどん外に出れるなと思い、自分の得た情報をシェアしたいと思いはじめました」と動画配信を行う動機も話してくれました。武藤も車いす生活になって3カ月、飛行機での出張の際に困ったことや体験したこと、そのほか、2人とも症状が進行し車いすの乗り換えの時期を迎えるときの悩みや、性能やコスト面などについても語り合っていました。

さらに、現状のバリアフリーについて、織田さんは「バリアフリー新法が施行されてからはかなり進んだ印象があります。最寄り駅にエレベーターができたり…日本のバリアフリーはまだまだだと言われていますが、日本の多目的トイレが世界一だと思っています。これからさらに発展すればいいと思いますが、一番大切なのは心のバリアフリーです」と話しました。多目的トイレや電車の車いすやベビーカー用スペースなどが、健常者の人に占拠されているケースも多く、必要性や意識の理解で、障害者側も楽になるといいました。その一方で、障害者側も共存できるような広め方が必要だとも語りました。

その後も、自身がエレベーターなどを利用して不便だったことから「車いすに対応したセンサー式のエレベーターがあればいいのに…」など、アイディアを語り合っていた武藤と織田さん。「お互いバリアフリーを推進していきたいですね」と話は尽きないようでした。次回オンエアも引き続き、織田友理子さんにお話を伺います。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「WITH」
放送日時:毎週金曜 26時30分-27時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/dc4/

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