音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
実は作りたくない? 「富士山の新しい地図」への思い

実は作りたくない? 「富士山の新しい地図」への思い

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「WONDER VISION」(ナビゲーター:平井理央)のワンコーナー「TAKE ONE ACTION」。7月30日(日)のオンエアでは、「富士山の、ロードキルマップを作ろう」というプロジェクトを進めている、富士山アウトドアミュージアム代表の舟津宏昭さんにお話を伺いました。

「富士山アウトドアミュージアム」は、実際にある博物館ではなく、自然や、生み出される文化などがある「富士山全体」が博物館という発想から生まれたもので、いわば「天然のミュージアム」といったアイディアから始まったチームです。

そんな舟津さんたちが今取り組んでいるのが「富士山の新しい地図」。ご本人は「本当は作りたくない地図」だと言います。実は富士山にいる多くの野生動物たちが、どこでどのように車で轢かれて死んでしまったか…という「ロードキル」を示す地図なのだそうです。

世界文化遺産に登録された富士山。観光客も増え、レンタカーの利用率も上がっています。そんななか、地域に住んでいる人は知っているような、野生動物の生息分布を知らない利用者への情報提供をしています。まる3年実態調査を続け、24時間365日監視体制で120人ほどの協力者の通報を受け、週2~3回は富士山を一周し回りながら調査を続けているそうです。

3年間で493個体の野生動物が車に轢かれているのを発見したものの、これはあくまでもほんの一部。野生動物に死体が持ち去られたり、回収済みだったものなどを入れると3倍以上はあると予想できるそうです…。

今後、富士山に遊びに行く人たちに舟津さんは「野生動物の命を守ることと同時に、動物をはねてしまうことで富士山での良い思い出が台無しになってほしくないので、道路を走るときに『森の中におじゃまします』という気持ちでハンドルを握ってもらって、ちょっとだけアクセルを緩めてくれることで『ロードキル』の問題は改善できるので、お願いしたいと思います」と語りました。

今後の目標は「地図を作ることが目的ではなく、地図を作ることでロードキルを無くすこと」と言う舟津さん。カーナビに反映したり、先進技術での解消を目指しながら「森の中におじゃまします」というスローガンを広めて行きたいと話していました。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「WONDER VISION」
放送日時:毎週日曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/wondervision/

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。

  • 新規登録簡単30
  • J-meアカウントでログイン
  • メールアドレスでログイン