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写真家ホンマタカシ、作風の原点になった経験

写真家ホンマタカシ、作風の原点になった経験

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「GOOD NEIGHBORS」(ナビゲーター:クリス智子)。9月28日(木)のオンエアでは、写真家のホンマタカシさんにお話を伺いました。

91年から2年間ロンドンに滞在していたホンマさん。子ども時代は「あまりカメラや写真に興味はなかった」と言います。大学時代、進路選択の時に「自分を表現できる仕事を」と思い、演劇などいくつかある候補の中から飛び込んだのが写真の世界だったそう。

当時、写真の世界ではパリでハイファッションを撮影するのが人気だったものの、そういった世界とは縁遠いと感じ、どちらかというとストリートファッションに興味があったことからロンドンに渡ったそう。20代のときは色々なものを撮影し、「○○写真家」といった専業写真家になることに違和感を感じていたのだとか。

そんな中で99年には、『東京郊外 TOKYO SUBURBIA』で木村伊兵衛写真賞を受賞します。

「僕が東京郊外を撮りはじめたのは90年代に入ってからで、その前の80年代はバブル。表現もグラマラスというか、マッチョな、『決定的瞬間!』みたいなのが多かったけど、90年代に入り、特別なことが起きないことが、みんな、わかっちゃたんです。そこに僕の写真がフィットしたんだと思います」(ホンマさん、以下同)

団地や新築の家など、普通だったらわざわざ撮らないような東京の風景を撮影する作風の原点は、ロンドンから日本に戻って来た理由にもあるそうです。それはロンドンでゲイカルチャーのクラブシーンを撮影していたときに、イギリス人のアートディレクターに「お前はストレートだし、日本人だし、この写真を撮る理由はあるの?」と言われことだったのだとか。

「写真評論家に『よくこんなつまらない風景が撮れるね』と言われたこともある(笑)」と振り返るホンマさん。「最近になって嬉しいのは10代だった子が建築家になり、『ホンマさんの東京郊外をみて育ちました』という人がいること」と話していました。

今、ホンマさんは、2020年に向けて東京の写真を撮影しています。

「『東京郊外 TOKYO SUBURBIA』以外にも“東京”とつけてる写真集はいくつか出していて。東京は僕の大きいテーマ。オリンピックに向けて変わり続けているので集中して撮っています。東京はずっと変わり続けていますけど、そんな都市って世界中でそんなにないと思います」

また、意外なことに、iPhoneでも撮影するそうで…。

「ニューヨークの小さな出版社からiPhoneで撮った写真だけの写真集の話もきてます。iPhoneはiPhoneなりのおもしろさがあるんです。フィルターはほぼ使わないです。縦位置で撮るのも好きですね。縦は難しいからいいんですよ。縦でいい写真撮れる人は本当に上手い人です。もともとちょっと広角気味にできているので、少しズームして撮ると、なんとなく良く撮れますよ。」と話してくれました。

オンエア後半では、ホンマさんも作品展示している「窓学展-窓から見える世界-」の話もたっぷり伺い、濃厚なオンエアとなりました!

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「GOOD NEIGHBORS」
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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