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交通事故の約3倍! 年々増加する家庭内事故、どう防ぐ?

交通事故の約3倍! 年々増加する家庭内事故、どう防ぐ?

J-WAVEで放送中の番組「STEP ONE」(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。3月28日(水)のオンエアでは、増加する家庭内事故について検証。住まいのアトリエ・井上一級建築士事務所の代表、井上恵子さんにお話を伺いました。


■家庭内事故は交通事故の3倍!

厚生労働省の人口動態統計によると、「家庭における主な不慮の事故」の死亡者数は2016年のデータで年間1万4175人。これは同じ年の交通事故による死亡者数の約3倍にもなります。そこで家庭内事故にも詳しい井上さんに、主な原因や対策を訊きました。

サッシャ:交通事故の3倍っていうとびっくりですね。
井上:家庭内で起きる事故で一番多いのが、お風呂での溺死です。これはお年寄りが多いです。次に多いのが、食べものを喉に詰まらせる。こちらも高齢者の方も多いですが、小さなお子さんも含まれます。そして転倒・転落、階段から落ちたり、ベランダからの転落も多いです。マンションの転落だと「魔の3歳」といって、3歳のお子さんが多いです。もう少し年が上になると、言えばわかるのですが、3歳だとまだわからなくて事故になるということがあります。


■対策は?

家庭内事故が起きやすい家と起きにくい家がありますが、どんな違いがあるのでしょうか?

井上:一番多い溺死ですが、高齢者の方がヒートショックを起こしてしまって、そのまま溺れてしまうというのが多いんです。他の部屋などで起きれば人もいるので助けられるんですが、お風呂の密室で起きると気づきにくい。これは家自体が寒いことに原因があります。古い家だと居間が20度、廊下にでると真冬の外気温に近い5度になり、日本人はお風呂は熱いお湯を好む人が多いので、45度のお風呂に入ると温度差によって血圧が上下して脳梗塞や心筋梗塞を起こします。対策は、お風呂場や脱衣室を暖房する。本来は家自体を暖かくするようにリフォームしたほうがいいです。

溺死以外の家庭内事故の対策も伺いました。

井上:階段の転落ですが、日本家屋だと階段が急で狭いものも多いので、ある程度登りやすい段差にして、家を建てる場合は手すりは始めから付けておいたほうがよいです。新築の場合は設計者にあらかじめ「安全にしてください」と言うことも大事ですね。

家庭内事故に気をつけるために、日頃からできることを訊くと、「何でもない床で転倒する人も多いので、家の整理整頓をして床に何も置かないようにすること。どのようなところで事故が起きやすいか把握して、早めに対策をとること」とアドバイスしてくれました。

日頃からの注意が、家庭内事故から身を守る第一歩になりそうです。

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【番組情報】
番組名:「STEP ONE」
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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