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「時間とお金は、ドブに捨てたほうがいい」その理由を菊地成孔が語る

「時間とお金は、ドブに捨てたほうがいい」その理由を菊地成孔が語る

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE SELECTION』。6月10日(日)のオンエアでは、この日が“時の記念日”だったということで、『CITIZEN TIME DAY SPECIAL』(ナビゲーター:板井麻衣子)を放送。ゲストに登場した、菊地成孔さんのトークをお届けします。


■スマホ・漫画・ゲーム・ケーブルテレビは見ない

菊地さんの好きな時間は「25時から28時」とのこと。板井は「1時」と言わず「25時」と答えることに、菊地さんが深夜まで働いていることを感じ取っていましたが、菊地さんによるとこの言い方は元々軍事用語で、お昼の3時と朝方の3時などを混同しないための言い方が、いつのまにか日本で日常的に使われるようになったそう。

多岐にわたって活躍する菊地さん。坂井が「時間のやりくりはうまいほうですか?」と質問すると……。

菊地:時間のやりくりですか……うまいってどういうのを言うんだろう。時間は何をしていても去っていきますよね、自分で自由にできないんで。だからやりくり下手っていうのはどういうことなのかあんまりよくわからないですけど。
板井:(アンケートによると)「スマホ・漫画・ゲーム・ケーブルテレビはしない」って……。
菊地:まあ、できないんですけどね(笑)。使い方がわかんないんで。
板井:今日もスタジオにガラケーを置いてらっしゃいますけど。
菊地:はい、ガラケーです。ガラケーだし、テレビは地上波しか見ないですね。
板井:じゃあ配信ものは見ない……。
菊地:あんな素敵なものを入れたら部屋から出られなくなっちゃうんで。

続けて「日本人はSNSやめて漫画読むのやめてゲームするのやめると、相当時間あると思いますよ」と強く言い切る菊地さん。「目的なく時間を費やすことってあるんですか?」と板井が問いかけると、「ありますよ。ぼやーっとしてます」とのこと。いつも頭を働かせているわけではなく、休息をしたり居眠りをすることも多いと言っていました。


■時間とお金を無駄に使うと「生きてて楽しい」

菊地さんは「TIME IS MONEY(時は金なり)」という言葉が好きだそうです。ただしこれは「時間を無駄に使いたくない」というわけではないそうです。

菊地:時間とお金は無駄に使えば使うほどいいですよ。
板井:なるほど! TIME IS MONEYの意味合いは、そういう意味でおっしゃっていたと。
菊地:時間とお金はドブに捨てたほうがいいです。帰ってメシを食う予定だったのが、彼女とケンカしたとするじゃないですか。これは大変な時間の浪費ですよね。ただ、いろんなことを犠牲にしたと思うんですけど、とてつもない充実感があると思うんですよ。他では得られない。なんでも無駄や事故が起こって「金をドブに捨てた」「時間を無駄に使った」方が、生きてて楽しいに決まってますよね。

「コスパ」や「時間短縮」を求めすぎることはつまらない、と菊地さん。毎日なんだか退屈……と感じている人は、「時間を無駄に使う」ことを意識するのもいいかもしれませんね。

さて、次週17日(日)のこの時間は、『Hitachi Systems HEART TO HEART』をお届けします。作家・重松清が熊本県熊本市・南阿蘇村を取材、様々な形で故郷・熊本を応援している映画監督・行定勲さんと「復興のシンボル」について考えます。どうぞお聴き逃しなく。

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【番組情報】
番組名:『J-WAVE SELECTION』
放送日時:毎週日曜22時-22時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jwaveplus/

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