絢香やSuperflyを手がけた四角大輔が、NZに移住したワケ「名声をよく捨てられるね、と言われたけど…」

J-WAVEで放送中の番組『SEASONS』(ナビゲーター:マリエ)のワンコーナー「ESTÉE LAUDER MAKE TOMORROW BEAUTIFUL」。6月23日(土)のオンエアでは、執筆家・四角大輔さんをゲストにお迎えし、仕事やライフスタイルについて伺いました。 四角さんはレコード会社にて音楽プロデューサーとして、絢香やSuperflyなど売れっ子アーティストを手がけたのち、現在はニュージーランドで暮らしています。その理由とは?


■自由で寛容な国・ニュージーランド

「人は誰もがアーティスト」というメッセージを掲げ、オルタナティブな生き方を提唱している四角さん。数々の著書に多くの共感が集まっています。現在はニュージーランドを拠点に活動していますが、もともとは東京で音楽関係の仕事をしていました。

四角:15年間レコード会社で働いていまして、後半10年はプロデューサーとしていろいろなアーティストに携わったんです。J-WAVEの番組に関わってらっしゃるディレクターやスタッフ、プロデューサーの方は恩人で、ここへきて僕がしゃべっているのが不思議な感じがします。

現在は、大学での非常勤講師や、さまざまな会社の役員やアドバイザー、本や記事の執筆、講演など言葉を使って表現する仕事がメインになっているそう。お住まいはニュージーランドです。なぜ、移住しようと決めたのでしょうか?

四角:学生時代に自然が大好きで、幼稚園から釣りをやって、小学校から登山をやっていて、アウトドアが大好きでした。世界のどこで一番アウトドア体験ができるかというと、ニュージーランドが筆頭なんです。語りはじめると1時間コースになるのでカットしますけど、異常なくらい湖が大好きで、ニュージーランドは世界で一番透明な湖があるのと、森がすごく豊かで、森と湖を求めてニュージーランドを選びました。ただもうひとつ、あとで気づいたんですけど、非常に社会が自由でリベラル。たとえば、女性の参政権を最初に認めたり、世界初・手話が公用語になっていたり、同性愛、LGBTの人たちの結婚をかなり早い段階で認めたり。今のリーダーもやばいです。37歳の女性。昨日か一昨日、子どもが生まれたんですけど、就任直後に「産休とります」みたいな。それを社会は認めていて、支持率が4パーセント上がったという、そういう自由で寛容な国なんです。


■「年収や名声をよく捨てられるね」と言われるけれど…

マリエ:新しい生活にチェンジするときに、東京にいたベースを変えることに恐怖はなかったのですか?
四角:よく訊かれるんですよ。辞めるタイミングで僕がプロデュースしていたアーティスト、当時は絢香とSuperflyでした。その年の女性の年間アルバムランキングで1位と2位でしたね。「辞めます」という理由は、学生時代から夢に描いて15年間そこに向けて準備していて、永住権がとれたのがそのタイミングだったということだったんです。「年収や名声をよく捨てられるね」みたいなことを言われたんですけど、もともと学生のときからそこを目指していたので、レコード会社時代のプロデューサーの顔は僕の仮の姿。やっと本来の自分に帰れる、戻れるみたいな。
マリエ:その夢を忘れた瞬間とかはなかったんですか?
四角:ありました。夢を持っていても夢を諦めたり、忘れたりするじゃないですか。僕は諦めるのはありだと思っていて、自分の意思で諦めて別の夢に向かう。でも忘れるって、死ぬよりつらいことだなと、あるときに気づいて、15年間忘れないための工夫をやったんです。家に帰ったらニュージーランド音楽を聴くし、ニュージーランドのアロマを焚いて、壁にはニュージーランドのアートや地図がある。会社のデスクの周りも、普通は担当するアーティストのポスターを貼ってるんですけど、僕はニュージーランドの景色を貼っていて、絢香が来るたびに「四角さん、なんでうちのポスター貼ってないの」って(笑)。


■人間が手を加えていない森の中での生活

続いて、夢を実現した四角さんの、ニュージーランドの生活について訊きました。

四角:(ニュージーランドの自宅は)今はテクノロジーがあるので、ネットがつながるんです。湖の辺りで街から20キロ離れていて、水道がきていないので、湧き水を組み上げていて。でも、細々と電気と電話線がきているので、電話線経由でネットがつながります。湖の95パーセントが原生林に囲まれていて、原生林というのは人が一切手を加えていない森なんです。日本で森林の問題が取りざたされていますけど、あれは人が一回手を加えてしまった森なんですよ。自然のルールって面白くて、人が1度手を加えると一生面倒をみつづけないと駄目なんです。手を加えちゃった森が日本中にあって、それの面倒をみる人がいなくなっちゃって、森が壊れている。原生林は手付かずで、そのままで大丈夫なんです。そのままずっと循環していく。僕は今、その中にいるという。
マリエ:四角さんは、自然の循環の中で執筆活動をされていますね。最新刊『人生やらなくていいリスト』(講談社)を、私も読ませていただきました。すごく優しさに包まれた本だなと。自己啓発本みたいな感じではなく、「君のままでいることを引き出すんだ」というのを受け取ったんです。この本を書いた理由はなんだったんですか?
四角:イラストと文章がリンクしている、絵本みたいなものを作りたかったんですよ。僕の親友で、僕のことを全部理解してくれているイラストレーターが描いてくれました。内容としては、プロデューサーの仕事ってたくさんあるんですけど、ものすごく簡単に大事なポイントをいうと、その人の一番美しい部分を見つけ出して、それを世の中に伝えるというのが僕の本業だったんですね。辞めたあとは若い起業家とか、無名の新人アーティストとか、いろいろな人のためにやってきて、「それをどうすれば本のなかに入れられるか」を考え抜いて、5年かけて書いたのがこの本です。


■「その日をやりきって、穏やかに眠る」

最後に、四角さんに「明日を美しくするために心がけているヒント」を訊きました。

四角:この本はどんどん不要なことを捨てて、自分が本当にやりたいことに集中してくださいということを書いてるんです。眠ることが明日の始まりだと思っていて、その日をやりきらなければ、僕は穏やかに眠ることができない人なんですよ。どうでもいいやらなくていいことをやるんじゃなくて、心からやりたいことをやりきる。やりきったあとに穏やかに眠る。それが明日を美しくするために心がけていることです。

四角さんが、人生で実戦してきた生きるためのヒントが詰まっている本『人生やらなくていいリスト』。ぜひ手にとってみてください!

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【番組情報】
番組名:『SEASONS』
放送日時:土曜 12時-15時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/seasons/
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