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「氣志團万博」など人気フェスの公式カメラマンが語る、ライブ写真で重要なこと

「氣志團万博」など人気フェスの公式カメラマンが語る、ライブ写真で重要なこと

J-WAVEで放送中の番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺 祐・山田玲奈)のワンコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。7月14日(土)のオンエアでは、ライブカメラマンの青木カズローさんに仕事術についてお話を伺いました。

「やられた」と思ってもらえる写真



青木さんは、人気音楽フェス「氣志團万博」や「京都大作戦」のオフィシャルカメラマンであり、ONE OK ROCKなど、アーティストを撮り続けています。

はじめに、青木カズローの代名詞でもある「写殺(しゃさつ)」という言葉について伺いました。

青木:僕がライブカメラマンをはじめて、まだお金をいただけてなかったときに、時間と労力をすべて使ったらどれくらいの本数を撮れるのかを1年間試したことがありました。年間170本くらい、約200アーティストを無料で撮影しました。やっぱり同じライブハウスに行くので飽きてしまって、写真もどんどん普通になってしまうんです。

そのときに「一体自分は何のために、どんな気持ちでライブを撮っているのか」と考えた青木さん。そのときに、自分の写真を見た人が「やられた」「殺された」と思うような写真を撮るためだと思い出し、「写殺」という言葉が生まれたと言います。その当時の気持ちを忘れないように、Tシャツの背中にプリントしたと明かしました。





■「アーティストも人間」だと忘れない

ステージ上アーティストを撮影する心構えは、どんなものなのでしょうか。

青木:アーティストや被写体という目で見るのではなく、彼らも同じ「人間」であることを忘れないようにしています。もちろん尊敬していて、憧れていますし、カッコイイとも思っています。でも、ひとりの男として、「アーティストに負けたくない」という気持ちもあるから、「有名人だ!」みたいな緊張感を持っていたとしても、「全く気にしないですよ」というスタンスでいってみたりします。

プライベートでもアーティストと付き合いがある青木さんは、素顔を知っているからこそ、ステージ上の彼らをカッコよく撮れると言います。そして、「これが仕事術である」と明かしました。

渡辺は、青木さんの写真を見たことがあり、「視点のポジショニングがものすごくうまい!」と絶賛しました。



自分が撮りたい写真をわかっているかどうか

ライブ写真の技術について、青木さんは「そんなに難しくない」と言います。

青木:実際にやってみると、はじめは思うように撮れなかったりします。慣れと自分が撮りたい写真をわかっているかどうか。熱を感じさせたものや、躍動感がある写真を撮れるカメラマンは本当に一握り。そこに音楽やライブへの愛、写真を追求する心が重なってきている気がするので、スキルの部分はそんなに難しくありません。



ライブ写真を見るときは、カメラマンがどんな気持ちで撮っているかに思いを馳せてみても、また違う楽しみ方ができそうですね。番組ではほかにも、影響を受けたカメラマンや今後の活動について伺いました。気になる方は、ぜひradikoでチェックしてみてください。

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【番組情報】
番組名:『RADIO DONUTS』
放送日時:土曜 8時ー12時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/

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