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ミュージシャンも尊敬! 山下達郎の楽曲、歌声の特徴は…

ミュージシャンも尊敬! 山下達郎の楽曲、歌声の特徴は…

J-WAVEで放送中の番組「MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY」(ナビゲーター:グローバー)。ゲストを迎え、1組の“レジェンド・ミュージシャン”をテーマに音楽談義を繰り広げるこの番組。8月25日のオンエアでは、前週に引き続き山下達郎さんを特集! ゲストはゴスペラーズの黒沢薫さん、never young beach・阿南智史さんをお迎えしました。


■山下達郎の声は「息が多いけど音が出る」

黒沢さんは楽曲をアカペラでカバーしていたため資料としてアルバムを聴きこんでいたそう。耳でコピーをして譜面に起こしメンバーと歌っていた黒沢さんからすると山下さんの歌声はどう聴こえるのでしょうか。

黒沢:達郎さんは、息が多いけど音が出る。アカペラやってる人からすると、これが達郎さん印なんですよ。
グローバー:達郎さんのボーカルから受けた一番の影響は?
黒沢:「ファルセットで歌ってもいいんだ」と。いわゆるメジャーシーンで実績を残してる人で、(ファルセットで歌った人のは)達郎さんが最初なんじゃないかな?
グローバー:ヒットチャートでそういうものは意外となかった?
黒沢:そうなんですよ。例えば1983年の『悲しみのJODY』という歌は、ほぼ全編ファルセット。すごい意欲的ですよ。他にも『My Sugar Babe』という歌とか。達郎さんのファルセットは、ちょっと鼻にかかってるんですよ。50年代・60年代のアメリカンポップスの匂いがする。だから僕はファルセットを出すとき、一時期まではすごく鼻にかけてやってました。
グローバー:その感じを出そうと!
黒沢:これがファルセットなんだろうなと。今はいろんなのがあるってわかってますけど。ファルセットを出すということがかっこいいと思ってますね。「こんな音を出せる俺すごい!」みたいなね。


■耳コピできないほど複雑なコードワーク

阿南さんが自身のバンドやプロデュースワークで「山下達郎さんの影響かも」と思うことについて……。

阿南:僕はギターは、ソロを弾くよりリズムギターが好きで。自分でプレイするときもカッティングとかに徹するので、カッティングはすごい影響を受けました。作曲面においても山下達郎さんからすごく影響を受けていて。
グローバー:どういう部分ですか?
阿南:リズムもそうですし、ファンクなどで16ビートをグルービーに聴かせるところとか。コードの面に関しても、山下達郎さんは複雑で。僕は耳コピができないですね、和音に耳が追いつけなくて。しかも構成ごとに目まぐるしくコードワークが変わっていくんです。スコアをネットで調べて「あ、こんなことをやってるんだ」というので衝撃を受けましたね。

音楽シーンの第一線を走り続ける山下達郎さん。今後どんな音楽を聴かせてくれるか楽しみですね。

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【番組情報】
番組名:「MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY」
放送日時:毎週土曜17時-17時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musicology/

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