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堀江貴文、落合陽一…「スゴイ人」に共通した考えとは? 編集者・箕輪厚介が明かす 

堀江貴文、落合陽一…「スゴイ人」に共通した考えとは? 編集者・箕輪厚介が明かす 

J-WAVEで放送中の番組『TOPPAN FUTURISM』(ナビゲーター:小川和也・南沢奈央)。9月2日(日)のオンエアでは、今注目の編集者・箕輪厚介さんがゲストに登場。「やりたい事は全部やる!」をテーマにお届けしました。


■「みんなうだうだ言いすぎ」

箕輪さんは8月28日に『死ぬこと以外かすり傷』(マガジンハウス)を上梓しました。この本でどのようなメッセージを伝えたかったのでしょうか。

箕輪:自著のトークイベントで読者と交流して一番感じるのは「みんなうだうだ言いすぎだな」っていうことです。頭でっかちで「AIがどうで、コミュニティがどうで、こういうビジネスを思いついてるけど、どう思いますか?」って言われても、「知らないからやれよ! おまえは永遠にそれを言い続ける人生だよ」って思うんです。僕はこの1年でいろんなことをやり続けてきたんですけど、その瞬間は何も考えてなくて、「楽しそう」とか「やってみてダメだったらやめよう」みたいな感じで、とりあえずやるってことをしているだけです。

箕輪さんが尊敬する堀江貴文さんや落合陽一さん、前田裕二さんなども、この考えと全く一緒だと続けます。

箕輪:徹底的に考えてはいるけど、同時に行動もする。動かない人は、端から見るとリスクでもないようなことを勝手にリスクだと思って「失敗したら恥ずかしい」「まわりからどう見られるか」とか考えるけど、「正直おまえのこと誰も見てないぞ」と。今この日本に生まれている限り幸運で、どんな失敗しても人を傷つけたり悪いことをしない限り牢屋に入ることもないし、身ぐるみはがされることもないから、何回でもチャレンジすればいいだけで、そういうことをこの本で伝えたいなと思います。

行動している側の人は、「行動しよう」という希望や願望は何の意味もないことを知っていると箕輪さん。

箕輪:ツイッターで「100万から300万円を投資するので、お金が足りない起業家はメッセージをください」って言ったら、鬼のような数のダイレクトメッセージが来て。でもそのほとんどが「こういうことやりたいと思ってます」って言うから、「せめてやってから来いよ」って思うんです。すでにプロダクトがあって、「これができているんですけど、こういう理由であとこれが必要で」だったらわかるけど、「やりたい」とか「こういう夢があります」って言われても、まずは走り出してくれよって思いますよね。


■自分がやる必要がないことを、やらずにどこまで貫けるか

箕輪さんはこれまでに、見城 徹さん、落合陽一さん、佐藤航陽さん、堀江貴文さん、前田裕二さんなど、発信力のある話題の人たちの著書を手がけてきました。

南沢:どうしてこのような人たちの本を出版したいと思ったんですか?
箕輪:単純に「飲みに誘いたいな」とか「話を聞きたいな」ってレベルのことですね。この人たちの本が売れるとか、今の時代に必要だというのは、あくまで二次的なもので、最初は僕自身が好きで、この人たちがテレビに出ていたりウェブでインタビューに答えていたりする姿を見て「読みたいな」って思うような個人的な感心がある人たちです。
小川:箕輪さんから見て「この人の仕事術のこの部分は面白いな」って思う人はいますか?
箕輪:それぞれなんですけど、結局は「好きなことを全部やる仕事術」に全員がつながっていて、本当に純度100パーセントで、どれだけ純度高く嫌いなこととか、自分がやる必要がないことをそぎ落としているか、それだけなんです。ホリエモンとか最近、バーベキューとお祭りしかやってないですからね。
小川:(笑)。

彼らの基準は、儲かるか儲からないかという利害損得、人間関係ではなく、「自分がこの瞬間を好きかどうか」。

箕輪:それを僕はこの人たちから一番学びました。ある種の覚悟を持って「やらない」って言い、返信もしなければ電話も出ないとか、今自分がやる必要がないことをやらずにどこまで貫けるかですね。そこの勝負、”わがままになれるか勝負”ですね。
小川:一方で、なぜそれができない人が多いんですかね。
箕輪:それは教育ですよ。やりたくないことを歯を食いしばってやることが努力と呼ばれ、素晴らしいことだと拍手される環境を生まれたときから20年くらいやらされると、さすがにそういう思想になってきますよ。昔はそれでよかったんです。昔は会社が右肩上がりで「これをやればうまくいく」ってモデルがはっきりしてたから、ロボット的にがむしゃらに働くとか、クリエイティビティよりも根性や言われたことをやることが優秀だとされたので、教育と社会のかたちがイコールだった。今、教育は変わらないのに、社会に必要とされることは変わった。言われたことを言われたとおりにやる人たちは、「ロボットでいいじゃないか」ということになってしまう。そういうときに強いのは「意味の分からない人」ですよね。そういうところにしか価値が生まれない。
小川:今、「やりたくないことは機械に任せよう」という流れがきていますよね。
箕輪:ここ2年くらいで、それが猛烈な勢いで進んでいますよね。AIの進化というよりも、人間の思考の変化だと思います。デジタル的じゃないものとか、ロジックでは説明できないものに魅力を感じはじめている気がします。


■秋元 康や堀江貴文は「若い世代の嗅覚がハンパない」

これからの働き方について、箕輪さんはどう考えているのでしょうか。

箕輪:「自分の人生は自分で決める」っていうことかな。終身雇用、年功序列が確約されていた時代は、悪循環だけど社会はまわってたと思うんですよ。文句を言いながらも最後まで面倒を見てくれて退職金が出るから、最終的には「いい会社だったな」ってなっていた。
小川:我慢力ですね。
箕輪:でも今はそれが無駄ですからね。会社はどうなるかわからないし、終身雇用なんて約束できないし、年功序列もあり得ないような時代。1人ひとりがアスリートみたいになってくると思うんです。サッカーチームと契約して、実力によって年俸が決まる。すごい人はどんどん移籍するようになっていくから、そんな環境でぐだぐだ言って練習もしないで文句を言っていたら単純にクビになって、どこのチームも雇ってくれなくなるだけですからね。

今後、箕輪さんは可能性のある若い世代に多くの投資をしていきたいと話します。

箕輪:秋元 康さんや堀江さん、見城さんたちは何がすごいかって、若い世代、人間への嗅覚がハンパないんですよ。「○○社の局長が会いたいと言っています」と言っても会わないかもしれないけど、「めっちゃ面白くて謎のサービスを作って儲けてる人がいるんですよ」って言ったら、「面白そうだからちょっと会わせて」って言うような感覚ですね。僕自身がおじさん的な存在になるのが怖いから自分を変化させることも大事だけど、新しく出てきたものを批判しないで、とにかく「面白そうだね」って育ててあげられる人間になりたいと思いますね。

気になった方はぜひ箕輪さんの『死ぬこと以外かすり傷』をお読みください。これからの時代を生き抜くヒントが見つかるかもしれません!

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【番組情報】
番組名:『TOPPAN FUTURISM』
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/futurism/

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