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火が起こせて、歯が磨けるミサンガ! 普段の生活にとけこむ防災グッズとは

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」。9月25日(火)のオンエアでは、「防災が当たり前の世の中にする」をミッションに活動する一般社団法人・防災ガール代表、田中美咲さんをゲストにお迎えし、これからの防災について訊きました。


■日頃から使える防災グッズの開発

2013年3月11日、東日本大震災から2年立った日に設立された「防災ガール」。「防災をこれまでにないフェーズへ」という目標のもと、さまざまな活動をしています。田中さんは「世界の活躍する22人の女性」や「人間力大賞」経済産業大臣奨励賞なども受賞しています。

別所:日常使いできる防災アイテムを開発されているんですよね?
田中:持ちたくなる、備えたくなる防災グッズを作ろうと、防災グッズそのものをポーチサイズに変えたり、東京で被災しても帰宅困難者にならないように折り畳めるパンプスを開発したり、非常食を開発したり、さまざまなプロダクトを開発しました。
別所:そのなかでもミサンガは画期的だと思いました。「多機能防災ギア」ということで、さまざまなことに役立つんですよね?



田中:ファイヤースターターがついていて火を起こすことができたり、笛がついているので、被災してしまったことを音で明らかにすることができます。また、パラコードというパラシュートで使われている紐を使っているので、200キロくらい持つことができるんです。なのでそれを使って止血したり、骨が折れてしまったらそこを固定する紐になったり、紐にデンタルフロスが入っているので歯磨きすることもできます。これは実際に津波を経験した女の子たちにヒアリングしたり、熊本地震で支援された自衛隊の方やサーファーの方とか、自然とともにある人たちと作りました。


■日常生活に、防災をインストールする

「全てのものに防災をインストールする」と謳っている田中さん、その意味を伺いました。

田中:これまでの防災は「その防災グッズを使いなさい、避難訓練をやりなさい」とちょっと強制的に伝えてきたものがあり、そうすると嫌悪感を覚えてしまったり、やらない人が増えてしまったりしたんじゃないかなと思います。普段の生活の全てに防災をインストールすれば、状況は変わると思うんです。たとえばテーブルもテーブルとして販売するのではなく、できるだけ強度を高めて下に隠れられるようにするとか。そうやって取り入れていくものになったらいいなと思います。


■日本全国、世界にも伝えたい

「防災ガール」は主にウェブで発信しています。自分たちの活動内容だけでなく、内閣府や国が出している防災情報の難しい言葉づかいを、わかりやすく翻訳したりイラストに起こしたり、災害発生直後からSNSで全国のメンバーの現地情報を発信したり、「こんなことがあった」だけでなく「こうするといいですよ」と、被災した人に寄り添うような言葉で情報を24時間対応しています。

田中:これまでは首都直下地震や南海トラフ沖地震という沿岸部に起きる災害ばかりが啓発されていて、土砂災害や風水害の啓発が少し劣っていたなと思っています。そこを意識しないときに被災してしまった人が多かったと思う。どこに住んでも何かしら自然とともにある日本に住むからには防災は必要なので、できるだけ多くの人に少しでも防災をしてもらったらうれしいです。

「防災ガール」は130人のメンバーが全国にいます。田中さんは「それぞれが全国で活躍で防災のリーダーとして活躍できるようになってほしい。日本だけでなく海外にもこの考えかたを広めていきたいと思います」と語りました。

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【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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