自衛隊の闇組織「別班」とは…総理大臣も防衛大臣も存在を知らない!?

J-WAVEで放送中の番組『JAM THE WORLD』(ナビゲーター:グローバー)のワンコーナー「UP CLOSE」。11月6日(火)のオンエアでは、火曜日のニュース・スーパーバイザーを務める青木 理が登場。ゲストに、共同通信編集局編集委員の石井 暁さんをお迎えし、自衛隊最大のタブー組織「別班」に迫りました。


■自衛隊「別班」は何をしている?

みなさんは、自衛隊に「別班」と呼ばれる、組織上存在しない、非公然の秘密情報組織があることをご存知でしょうか? 石井さんは2013年、その「別班」の存在と活動の内容をスクープし、10月にその内幕を描いた書籍『自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体』を上梓しました。

青木:具体的に「別班」はどのような活動をしているのでしょうか。
石井:「別班」は日本周辺の地域であるロシア、中国、朝鮮半島などの情報収集活動を行っています。日本国内のほか、別班メンバー自らロシア、中国、朝鮮半島、東ヨーロッパなどに拠点を持ち、身分を偽装しながら活動しています。
青木:日本の脅威となりうる、もしくは脅威になっている国や地域の軍事情報を集めるための組織ということですか?
石井:そうです。日本の周辺で問題を抱えている国も多いので、その情報を得るために「別班」を作っているわけです。


■総理大臣も防衛大臣も存在を知らない!?

「別班」のように情報収集活動をする組織は、どの国でもあるように思いますが……。

石井:アメリカのDIA(アメリカ国防情報局)や、ロシアのGRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)など、スパイ活動をしている軍事組織は他国も持っています。しかし「別班」で最も問題なのは、自衛隊の最高指揮官である総理大臣や、防衛省や自衛隊を統括すべき防衛大臣にその存在を言わずに、勝手に海外に拠点を設けて、勝手に情報収集活動をしていることです。
青木:つまり、自衛隊に対するシビリアン・コントロール(文民統制)が効いていないということですか。
石井:全く効いていないですね。戦前戦中で言うと、勝手に満州事変を起こして拡大していった関東軍のような存在です。そうならないように、なんとかこの組織をオープンにして、正式な組織にしなければいけないと考えています。
青木:どうして、総理大臣も防衛大臣も知らないようなところで「別班」が生まれたのですか?
石井:これがわからないんです。いろいろな人がいろいろな証言をしているのですが、なぜ非公然のままこのような組織を持っているかはわかりません。
青木:防衛省や自衛隊の都合をくみ取ったうえでも、防衛大臣や総理大臣に相談したり、手続きを踏んだりしたうえで、この組織を作ればいいような気がしますが。
石井:そうなるべきだと思います。このような組織を勝手に海外に行かせて活動させたときに、万が一、身分を偽装した自衛官が外国の治安機関や情報機関に逮捕・拘束されたら一体どうするんだと。逆に、総理大臣も防衛大臣も知らされていないのは、万が一そういうことが起こっても、彼らに責任が及ばないようにしていると考える人も多いです。


■非公然の組織だからこその大きな苦悩

「別班」のメンバー自身にも大きな苦悩があるようで、石井さんは「何人もの別班OBのメンバーに話を聞くと、別班に入ってから自分の人間性がなくなってしまった、自分は必要がなくなれば国家から捨てられてしまうのではないか、などと話す人もいた」と、組織のあり方についての問題点を述べました。

石井さんのお話が気になった方は、著書『自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体』をぜひ手にとってみてください。

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【番組情報】
番組名:『JAM THE WORLD』
放送日時:月・火・水・木曜 19時-21時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld
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