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疲労回復には「鶏むね肉のスープ」がおすすめ! 快眠効果も

疲労回復には「鶏むね肉のスープ」がおすすめ! 快眠効果も

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」。12月25日(火)のオンエアでは、「疲れに効く食事術」を、ブレインケアクリニック院長の今野裕之さんが伝授しました。今野さんは、認知症の予防と治療に、栄養療法を取り入れた診療を行っています。


■「疲労」はなぜ起こる?

そもそも、疲労はなぜ起こるのでしょうか。今野さんがメカニズムを解説しました。

今野:疲れてしまうのは、活性酸素による酸化ストレスで、自律神経などの神経細胞が傷つけられるからだと考えられています。活性酸素は酸素の一種。非常に強力な酸化力を持ち、たくさん出ると体に害を及ぼします。特に運動などたくさんエネルギーを使う活動や、ストレスを多く受けるような状況では、活性酸素が大量に発生します。分解して体内から除去するシステムが働きますが、発生する量が除去する働きを上回ると、活性酸素によって神経細胞が攻撃されて疲労につながるんです。


■「鶏のむね肉のスープ」で疲労回復!

その疲労を回復する効果が期待できるのが、鶏のむね肉。その理由は、「イミダゾールジペプチド」という抗酸化物質が含まれているから。

今野:鶏のむね肉は、大きな翼を支えて動かすための筋肉なので、その激しい運動量を支えるために、イミダゾールジペプチドのような抗疲労成分が含まれていると考えられています。
別所:なるほど!
今野:スープにして食べると、肉汁まで丸ごと残さず食べることができるのでおすすめです。

「イミダゾールジペプチド」は熱に強い成分なので、シチューやカレーでもOK。人を対象とした研究では、1日で200ミリグラム以上のイミダゾールジペプチドを2週間以上とり続けると、疲労感が抑えられたという結果が出ています。

今野:およそ100グラムの鶏むね肉を食べると、約200ミリグラムのイミダゾールジペプチドが摂取できます。それぐらいを目安に摂取するといいと思います。
別所:鶏のむね肉以外に、イミダゾールジペプチドが含まれている食材はありますか?
今野:マグロやカツオですね。鶏と同じように、水中を長距離動き続け、寝ている間も休まずにヒレを動かす必要があるので、マグロやカツオなどの特に尾ビレの部分の筋肉に豊富に含まれています。


■精神安定&快眠の効果も

鶏のむね肉には、「イミダゾールジペプチド」の他にも疲労回復が期待できる栄養素が入っています。

今野:疲労回復には睡眠が重要ですが、鶏のむね肉には睡眠に必要な「トリプトファン」も豊富です。こちらは食べ物からしか摂取できない必須アミノ酸のひとつで、気持ちの落ち込みを防ぐ「セロトニン」というホルモンの材料になります。「セロトニン」は脳の中で睡眠に必要な「メラトニン」にも変化するので、鶏のむね肉から「トリプトファン」を摂取すると、「セロトニン」による精神安定と、メラトニンによる快眠の両方の効果が期待できます。

慌ただしい年末は疲れが溜まりやすいものです。鶏むね肉を食べて、元気をチャージしてみては。今野さんの著書『心と身体の疲れに効く最高の食事術』(笠倉出版社)も、ぜひ手にとってみてください。

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【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr

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