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「ガリガリ君」の男の子、もともとは中学生だった!? 現在のデザインに至るまで

「ガリガリ君」の男の子、もともとは中学生だった!? 現在のデザインに至るまで

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。6月13日(木)のオンエアでは、アートディレクターの高橋俊之さんが登場。「ガリガリ君」のデザインへのこだわりを明かしました。


■デザインをすることになったきっかけ

1999年以来、ガリガリ君のパッケージデザインなどを手掛ける高橋さん。きっかけは何だったのでしょうか。

高橋:ガリガリ君は、僕が子どものときから食べているほど歴史がある商品です。2000年になる前、赤城乳業がガリガリ君の調査をすることになりました。さまざまな意見を訊いたところ、意外とネガティブな意見が多かったみたいなんです。キャラクターの調査で「この男の子どう思いますか?」と何万人かに訊くと、特に若い女性の「汗が嫌だ」「大きく笑っている口の歯茎が嫌だ」という意見が多くありました。
クリス:そうなんですね!
高橋:そのときに思い切ってキャラクターをリニューアルする話があったんです。たまたま僕も会社を独立してデザイン会社を作った頃で、赤城乳業と他の商品の仕事をしていたため「いつかガリガリ君のデザインをしたいな」とよく話していました。そのタイミングがたまたま一緒になって、「新しいガリガリ君を描いてみるか?」と声をかけてもらったのがきっかけです。
クリス:ネガティブな意見があったとしても、基本的にはもう認知されている商品でしたよね?
高橋:ネーミングが先行していて、男の子のキャラクターはもしかしたらそんなに浸透していなかったかもしれないです。インタビューしてみると、「ガキ大将は違うかな」という意見が出たみたいです。
クリス:「もっとポップなものにしていこう」というのが原点にあるわけですね?
高橋:駄菓子屋からコンビニに時代が変わってくるタイミングもあって、ガリガリ君を広めたいという想いがあったと思うんです。そこで、ガリガリ君の嫌なところはちょっと削って、新たに生まれ変わるタイミングでお願いされました。


■ガリガリ君は中学生だった?

高橋さんがデザインを担当する前のガリガリ君は、昭和のギャグ漫画的なキャラクターデザインでした。高橋さんが手掛けるようになってからはデザインを3Dにして、ガリガリ君の設定も中学生から小学生に変更しました。

クリス:もともと中学生だったんですか?
高橋:学ランを着ていたんです。ガリガリ君はガキ大将のイメージでしたから。
クリス:そうなんですね! 知らなかった。他に設定はあるんですか?
高橋:基本的には変わりません。みなさんが思っているような、イガグリ頭で大きな口を開いた元気な男の子です。根本は変えずに、みなさんが嫌だな、と思うところだけ削ったつもりです。

ガリガリ君の3Dデザインに関しては、当初は「小綺麗なガリガリ君は少し弱い」と感じていた、という高橋さん。その後何年もかけて、漫画的なデザインの良さを取り入れたり、微調整を繰り返して今のスタイルに辿り着きました。

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