浦井健治「愛を叫び求める姿が印象的」ミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』を語る

2019年08月06日

J-WAVEの番組『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』(ナビゲーター:中井智彦)。8月2日(金)のオンエアでは、俳優の浦井健治が登場。主演ミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』について語った。


■作品に込められているメッセージ

浦井は、8月31日(土)から上演されるロックミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』で主演を務める。1997年にニューヨークのオフ・ブロードウェイで上演され、2001年に映画化。共にジョン・キャメロン・ミッチェルが脚本・監督・主演を務め、2015年のリバイバル公演では「トニー賞」名誉賞を受賞。今回の日本公演は2012年の再演以来7年ぶりとなる。

<あらすじ>
愛と自由を手に入れるため性転換手術を受けたものの、手術の失敗によって股間に「アングリーインチ(怒りの1インチ)」が残ってしまったロックシンガー、ヘドウィグ。幾多の出会いと別れを経験し、傷つき倒れそうになりながらも己の存在理由を問い続け、「愛」を叫び求める姿を描く。

浦井:ヘドウィグという役自体も大変でしたし、この作品に込められているメッセージがすごくソリッド。切れ味がたまらない。

日本公演は4度目の再演となる。これまでヘドウィグ役を、三上博史、山本耕史、森山未來が務めてきた。

浦井:ハードルは高いけど、演出を担当する福山桜子さんと共に、今回のヘドウィグを目指していけたらと思っています。

中井は、2004年の初演を観劇していたと言う。

中井:僕が芸大時代に青井陽治さんの授業を受けていて、青井さんが演出を担当した初演をPARCO劇場で観ました。
浦井:それ、すごくない?
中井:青井さんが誰かもよくわからないで授業を受けていました(笑)。その際、公開ゲネプロに呼んでいただき、作品を観て僕は放心状態でした。いわゆるバンドっぽい舞台で、三上さんがずっとしゃべってバンドと絡んでいて。その絡みがあるからこそリアリティがあるというか、その中で起きている出来事や過激な言葉が生で僕らに伝わってきました。


■ど派手なメイクと衣装は攻撃であり防御

浦井は、ヘドウィグを以下のように解説する。

浦井:ヘドウィグは「きれいさ」を目指しているとは思うけど、実際はおぞましくて、汚らしくて、どうしようもない。でも、それが攻撃でもあり防御でもあり、心も傷だらけだけど、そうやって生きていかなきゃいけなくなった人物の集大成です。

浦井は、「『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』は、のちにヘドウィグとなるハンセル少年が、人生の片割れを探すロックミュージカルだ」と続ける。

浦井:ハンセル少年がいろんな出会いとか別れを経験しつつ、傷つき倒れそうにもなるんだけど、自分の存在意義を問いかけて、愛を叫び求める姿が印象的だと思います。実はピュアなんですよ。
中井:僕もそう思います。防衛するためのきれいさであり、自分が自分でいることを守るためで、虚勢を張るけれど一番求めているのは片割れだし、愛ですよね。
浦井:そう。それがヘドウィグの母だったり、恋に落ちたトミーだったりルーサーだったり。自分から離れていってしまったきれいなものたちが、ヘドウィグにはずっとつきまとっているし、それが自分を作ってくれたとも思っている。もともとヘドウィグは女装しようと思っていたわけではないし、性別適合手術をしようと思っていたわけではないと思うんです。それが、やらざるを得ない状況になってしまった。
中井:映画版の性別適合手術のくだりが苦しくて。自分の意思ではなく、そのときに愛していた人から「そうしたらどう」って言われてやったら「アングリーインチが残っちゃったよ!」って。
浦井:切ない話ですよね。

4度目の再演となる『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』で、浦井はどのようなヘドウィグを演じるのか。ぜひ劇場に足を運んでみてほしい。


また、番組の最後では中井智彦の新作LIVE CD『魅惑の宵』から『I Got Rhythm』を紹介。LIVE CD『魅惑の宵』は、9月3日にリリース予定。

LIVE CD『魅惑の宵』
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【番組情報】
番組名:『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』
放送日時:毎週金曜 22時30分-23時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musical/
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