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矢沢永吉のライブで感じる、圧倒的な人間力「矢沢さんとやりたい、と思わせるエネルギーと魅力がある」

矢沢永吉のライブで感じる、圧倒的な人間力「矢沢さんとやりたい、と思わせるエネルギーと魅力がある」

J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。ゲストを迎え、1組の「レジェンド・ミュージシャン」をテーマに音楽談義を繰り広げる。9月14日(土)のオンエアでは、7年ぶりにニューアルバムをリリースした矢沢永吉を特集。矢沢の『SOMEBODY'S NIGHT』や『PURE GOLD』の歌詞を手がけた作詞家・売野雅勇と、音楽プロデューサーの多保孝一がゲストに登場した。

【前回の記事】矢沢永吉の「歌詞を噛み締めて聴きたい楽曲TOP 3」は


■矢沢永吉のライブの魅力とは?

9月14日は、矢沢の70歳の誕生日。勢力的な活動には驚かされるばかりだ。売野と多保は、そんな矢沢のライブの魅力を語った。

売野:本当にスターなんですよ。星なんですよ。輝いてて圧倒されちゃって。そのステージが本当に魅力ですよね。そのパフォーマンスが。
グローバー:多保さんにとってのライブの最大の魅力は?
多保:圧倒的なボーカル力と人間力はやっぱり感じるし、「こういう人に曲や歌詞を書いてみたいな」と作家にも思わせるし、魅了させるし。矢沢さんの後ろで演奏しているミュージシャンも、メンバーは変わったりするけど常に第一線の超一流のミュージシャンがいるじゃないですか。みんなに「矢沢さんとやりたい」と思わせるすごいエネルギーと魅力を感じます。

売野は、矢沢のライブへの熱い思いとクリエイターへの敬意が感じられるエピソードを披露した。矢沢はライブのセットリストを作る際、これまで発表した曲を聴き直すという。ある日、売野に矢沢から一本の電話が入った。『青空』の作詞を手がけた売野に対し、矢沢は「『青空』さぁ、すごいよねぇ。いい曲なんだよ。それを伝えたかった」と伝えたそうだ。「彼はひとりで毎日コンサートを演っているみたいなもんですよ」と、売野はコメントした。


■『PURE GOLD』はもともとバラードではなかった

矢沢の楽曲の作詞をいくつも手がけてきた売野だが、その中で矢沢に驚かされたエピソードを明かした。売野はあるとき、ディレクターから『止まらないHa~Ha』のような、最後に盛り上げるような曲を矢沢が欲しがっている、という依頼を受けた。

売野:これが結局『PURE GOLD』になるんですけど。曲の最初の歌詞の一行、最高でしょ? すごく気に入ってくれたらしくて、デモテープではもうちょっとアップテンポで、『止まらないHa~Ha』みたいな感じだったんですけど、バラードになってたんです。

矢沢は、言葉を届けたいという意思を強く持っている。『PURE GOLD』の歌詞を見て、言葉がより伝わるバラードにしたくなったのではないか、と売野は推測した。

売野:最初は戸惑ったのね。「あれ? これって『止まらないHa~Ha』っぽくいくとカッコいいんだけどな」って思ったんだけど、実際に聴くとあのテンポがすごくいいんです。柔軟性がありますよね。


■矢沢にしか表現できないナンバーとは?

オンエアでは、多保が選ぶ「矢沢永吉のロックスピリッツ溢れる曲 TOP3」を発表した。

3位:『黒く塗りつぶせ』

多保:この曲はリフからできた、みたいなことを言ってて。「リフがガッと耳に入ってくる曲だなぁ」って思って、そのギターの音色がすごい良くて最高だなと思います。

この曲のオリジナルバージョンのベースがディスコ感があることにも注目した多保。「リリースされた77年くらいからディスコっぽいベースラインに目を付けていたという、その先見の明がすごい」と絶賛した。そのベースラインを泥臭いギターリフに合わせるセンスも、半端ではない、と感じたそうだ。

2位:『止まらないHa~Ha』

多保:ロックな曲を作るときにいちばん難しいのが、ロックなのにめちゃくちゃキャッチーでポップにすること。誰でも口ずさめる、いわゆるヒット曲にするのはすごい難しいんですけど、この曲は誰でもこのフレーズを知ってるし、この場面も知ってるわけじゃないですか。

「多角的にロック曲をポピュラーにするということをパーフェクトに作り上げてる曲だ」と語った。

1位:『アリよさらば』

多保:もちろんロックなんですけど、そこを超越しちゃってるというか。特にメロディラインですかね。何にも似てない、「これはどうやったら作れるんだろう?」って、もうわからないんですよ。だからこそ矢沢さんにしか表現し得ないし、歌詞も本当に素晴らしいですし、興味をいちばんそそられるというか、そういう意味でも1位に選ばせてもらいました。

オンエアでは他にも、売野と多保が矢沢につけたキャッチコピーも発表した。ぜひradikoでチェックしてほしい。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年9月21日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聞き直せます。

【番組情報】
番組名:『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』
放送日時:毎週土曜 17時-17時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musicology/

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