ピアニスト・辻井伸行の母が語る…全盲の息子に戸惑う心を解きほぐした出会いとは?

2019年09月06日

世界的ピアニスト・辻井伸行の母・辻井いつ子さんが、子育てをする中で体験したエピソードのなかから、モチベーションアップのコツを語った。

【9月2日(月)J-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)のワンコーナー「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」】
この記事の放送回をradikoで聴く(2019年9月9日28時59分まで)


■全盲の息子に戸惑う日々...一冊の本で気持ちが変わった

全盲という視覚障がいを持って生まれた辻井伸行。いつ子さんは「当初は戸惑ったりネガティブな感情に襲われていた」と語る。そんな心を解きほぐして前向きな気持ちになれたのはある出会いがきっかけだったという。

辻井:福沢美和さんという全盲の女流作家のエッセーがきっかけだったんです。彼女と盲導犬との毎日の生活をエッセーにしていました。その本を読むと、彼女がとても明るく前向きで、毎日幸せなんじゃないかというのがエッセーに溢れていたんです。それで、私の気持ちが非常に明るくなって、ひとつ気持ちが吹っ切れました。

エッセーに勇気づけられたいつ子さんは、ある行動に出る。

辻井:「彼女に会いたいな」と思い、自分の気持ちをカセットテープに録音して出版社に送ったところ、思いがけなく返事が来て彼女に会うことになりました。会うと思ったとおり、非常に聡明で芯がピンと通った方で、「何かアドバイスをお願いします」といったら「普通に育てなさい。障がいがあるとかないとかそういうことじゃなくて、その子が何が好きか。子どもの一番好きなことを見てあげて、普通に育てた方がいい」と言われて、その言葉で非常に楽になりました。彼女との出会いがなかったらなかなか気持ちを立て直すことができなかったんじゃないかと思います。


■自分のものさしが間違っている場合もある

福沢さんのエッセーの中でも、特にあるエピソードが印象に残っているという。

辻井:ご自身に全盲という障がいがありながら、仕事だけでなく手芸サークルを作っていたんです。全盲の方も健常の方もただ手芸を楽しむ会で、そこでたくさんの人とお付き合いしていることを拝読したときに、やはり障がい者だからこうじゃなきゃいけないとか、殻に閉じこもるというのはよくないことで、普通にみなさんと共存していくのが大事なんだなと。それに気づかせてくれたそのエピソードは、心に残っています。自分のものさしで物事をはかっていると思いますが、そのものさしが間違っている場合もある「それだけじゃないよ」ということを気づいてほしいなと思います。

オンタイムのパフォーマンスアップに繋がるヒントを処方する『STEP ONE』のワンコーナー「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」は月曜~木曜の10時54分頃からオンエア。

この記事の放送回をradikoで聴く(2019年9月9日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
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