貴族でも幸せとは限らない。映画『ダウントン・アビー』から伝わる人生のヒント…デーブ・スペクター×ハリー杉山が魅力を語りつくす

世界200以上の国と地域で大ヒットした英人気テレビシリーズ『ダウントン・アビー』。多くのファンに惜しまれながら、2015年にシーズン6をもって放送を終えた同シリーズが待望の映画化を果たした。2020年1月10日(金)より全国ロードショーとなる。

J-WAVEでは、公開を目前に控えた1月5日(日)、映画『ダウントン・アビー』の世界を楽しむ特別番組『J-WAVE SELECTION THE WORLD OF DOWNTON ABBEY』(ナビゲーター:ハリー杉山)をオンエア。同シリーズのファンだという清水ミチコ、デーブ・スペクターをゲストに迎え、映画『ダウントン・アビー』の魅力に迫った。ここではデーブ・スペクターのトークを紹介しよう。

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■『ダウントン・アビー』とは?

『ダウントン・アビー』は、2010年9月の放送開始から2015年まで、6シーズン全52エピソードが制作された英テレビシリーズ。20世紀初頭、イングランド郊外にたたずむ大邸宅“ダウントン・アビー”を舞台に、貴族グランサム伯爵一家の内情を、センセーショナルかつ当時の社会背景を盛り込みながら描く。イギリスの演技派俳優らによって繰り広げられる上流階級と使用人たちの愛憎劇に加え、実在の古城でも撮影されるなど、当時を忠実に再現した豪華衣装や美術で、英国王室や海外セレブなど多くを魅了。ゴールデングローブ賞やエミー賞など、数々の賞にも輝いた。

まもなく公開を迎える映画『ダウントン・アビー』の舞台は、テレビシリーズ最終回から2年後の1927年。ダウントン・アビーに国王夫妻の訪問が告げられるところから物語がはじまる。ロイヤルファミリーご来臨というイベントとともに、ロマンス、スキャンダル、陰謀が絡まりあう、深みのある人間ドラマが再び描かれる。シリーズ生みの親である脚本家ジュリアン・フェローズはじめ、ヒュー・ボネヴィル(当主ロバート)やマギー・スミス(先代伯爵夫人バイオレット)ら主要キャストが再集結。2019年9月20日に全米公開され、初登場1位を獲得した注目作。

映画『ダウントン・アビー』予告編


■『ダウントン・アビー』でしか観られない物語

久しぶりのラジオに緊張しつつ登場したデーブ・スペクターは、自他ともに認めるダウントニアン(『ダウントン・アビー』ファンの総称)。米公共放送PBSでの放送をきっかけに作品に出会ったという。デーブは「音楽が最高なんです! 鳥肌が立っちゃって」と、冒頭から興奮気味に『ダウントン・アビー』の魅力を語りつくす。

ハリー:アメリカとイギリスで全く異なる文化があるなか、作品のどの部分にハマったんですか?
デーブ:例えば、関西にいくと大阪弁が興味深いじゃないですか。住んでいない人にとっては、生で聞けて最高に楽しいんです。イギリス人に『ダウントン・アビー』について話すと、アメリカ人や外国人ほど興奮しないのかなと思います。もう知っていることだから。
ハリー:イギリスの文化のなかでは普通だけど、外から見ると……。
デーブ:余計面白い。話し方とか、知らない習慣が多いじゃないですか。同じ英語でも使う言葉が違うし、それに加えて脚本と演技も素晴らしい。『ダウントン・アビー』は衰退しつつある貴族を描いていて、今にも通用する話も語られます。それに、映画・ドラマ単体としても非常に楽しめる。こんなレベルの高いものはないですよ。
ハリー:人間関係とかも、わかりやすい、ドロドロとした展開がひとつの空間だけでなく、上の世界と下の世界でもある。
デーブ:そこがユニークなんです。上だけだったらいくらでもあるので。自分が上に住んでいるか、下に住んで働いているかによって人生が違うんですが、それにめげずに頑張ってるじゃないですか。
ハリー:そうですね。上の世界が貴族の世界ですね。ダウントン・アビーには上に貴族が、下には使用人たちが住んでいる。この壁を乗り越える瞬間があって、人間関係や社会的ポジションだけではなく、恋愛的要素もある。
デーブ:あと友情も。本来ならそういったバリアがあるんですが、それを乗り越えていく。ハリー杉山がこの頃に生きていたら、絶対に地下の方にいるなって。
ハリー:(爆笑)。地下でも楽しいことがありますよ!
デーブ:半年でクビになっちゃう。
ハリー:クビになる理由は(笑)?
デーブ:このドラマのキャラクター、アンディにそっくりですから。
ハリー:よく言われます(笑)。

映画『ダウントン・アビー』© 2019 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.


■唯一無二の登場人物たち

ダウントン・アビーを舞台に貴族と使用人たちの人間ドラマを描く本作では、共感を呼ぶキャラクターたちが多数登場する。ハリーが「好きなキャラクターはいますか?」と質問を投げかけると……。

デーブ:みんな好きだから選べないです。あえて言うならば、デイジー。どこでも頑張っている子はいますよね。
ハリー:ガール・ネクスト・ドアじゃないですけど、どんな場所でも必ずみんなの人気者でありながら、ちょっとブリジット・ジョーンズみたいに親近感あふれる子ですね。
デーブ:使用人ではカーソンはもちろん、アンナが素敵。いろんなトラブルを解決してくれたり……上の家族では、やっぱりバイオレット。長女メアリーもしっかりしていて、いい人ばかりなんですよ。
ハリー:映画で「ここを観てほしい!」ってポイントはありますか?
デーブ:音楽が綺麗だからエンドロール(笑)。
ハリー:(笑)。
デーブ:『ダウントン・アビー』は、自分が生まれたポジションに関係なく、いい人生を送ることができる(と思える作品)。友情と信頼、恋愛においてさまざまなハードルがあるなかで、『ダウントン・アビー』を通して解決の糸口がみつかり、幸せになれる、乗り越えられる。同時に裕福な貴族でも悩みもあるんですよ。幸せとは限らない。下で働く皆さんは安い賃金ながらも、幸せな人が多いんです。
ハリー:必ずしも、生まれたときから銀のスプーンを持たなくても幸せになれる(※)、というサイドメッセージが『ダウントン・アビー』にはありますよね。

※銀のスプーンを持って生まれる=裕福な家に生まれるという意味

映画『ダウントン・アビー』© Universal Pictures


■映画をきっかけに、シリーズにもハマってほしい

ハリーは「イギリスの伝統的な姿を楽しむことができ、細かなディテールへのこだわりが、脚本からスタイリング、音楽から感じられる」と、『ダウントン・アビー』の完成度の高さを絶賛。デーブも、映画をきっかけにより多くの人が『ダウントン・アビー』に触れられる喜びを露にした。

ハリー:何よりも観ていて楽しい。人間関係の深さ、イギリスの伝統、ビジュアル・サウンド的なこだわりを観てほしい。
デーブ:観終わったら、アフタヌーンティーでスコーンを食べて、小指を立てて。
ハリー:映画を観ながら、紅茶を飲んで(笑)。
デーブ:やっと映画化されて観やすくなりました。テレビシリーズだとタイミングなど、ある程度時間の投資が必要になりますが、映画だと観やすいのでうれしいです。最初、映画化の話はなかったので、今回の映画をきっかけに『ダウントン・アビー』がより広く知れ渡ることになるのでうれしいです。
ハリー:まずは映画をきっかけに、テレビシリーズにもどっぷりハマってほしいですね。

ダウントニアン同士、熱いトークを繰り広げたふたり。ハリーは、「シリーズから入るのもいいけど、まず映画を観て『ダウントン・アビー』の世界観に酔っていただき、そこからテレビシリーズを観る。そして、再び映画を観ることもひとつの楽しみ方だと思います。いろんな人生のヒントも見えてくる作品ですので、ぜひ観てほしい」と、リスナーに呼び掛けた。

ハリー杉山
最後に、バイオレットの名言「とにかく、今あなたの前には2つの選択肢がある。選びなさい。このまま死ぬか、生きるか」(シーズン4第1話より)を借りつつ、ハリー語録「とにかく、今あなたの前には2つの選択肢がある。選びなさい。映画を観てからドラマを観るのか、ドラマを観てから映画を観るのか」で番組を締めくくった。

映画『ダウントン・アビー』は、1月10日(金)全国ロードショー。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年1月11日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『J-WAVE SELECTION THE WORLD OF DOWNTON ABBEY』
放送日時:2020年1月5日(日) 22時-22時54分
ナビゲーター:ハリー杉山
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/jwaveplus/2020/01/

映画『ダウントン・アビー』
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