転職に失敗しないために「必ず確認したいポイント3つ」

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」（ナビゲーター：サッシャ・増井なぎさ）。2月19日（水）のオンエアでは、「損をしない転職、得する転職」に注目。株式会社経営者JPの代表・井上和幸さんから、年度替わりの転職活動について話を訊いた。


■転職者は年々増加している？

転職活動は、4月の年度替わりにあわせて盛んになる。現在の転職事情を、経営幹部層に特化した人材紹介・コンサルティングサービスをおこなう井上さんが解説した。

井上：今の日本では、年間約300万人が転職されています。日本の労働人口が約6500万人なので、割合で言うと5パーセントほどです。転職者は増加傾向にあるので、数年後には400万人に到達するのではないかなと思われます。
サッシャ：転職者の年齢層はどのような構成でしょうか。
井上：若年層が多かったものの、ここ5年ほどで40・50代のミドル・シニア層もかなり増えています。ここ最近の年間転職者の、約40パーセントを占めています。
サッシャ：なぜミドル・シニア層の転職者が増加したのでしょうか？
井上：理由は2つあると思います。1つ目は、以前の企業は若手から中堅までの年代しか、中途採用を積極的におこなわなかったからです。
サッシャ：採用枠がなかったから、そもそもで転職活動をおこなわなかったんですね。
井上：2つ目は、平均寿命が伸びたことです。世代の感覚が若くなってきているんですね。我々は60代の方とけっこう会うんですけど、元気ですよ。昔の30代は「そこそこいい歳」という感覚だったんですけど、今の30代は「若い」という印象なんですね。雇用口も広がりながら、世代イメージも若くなっているので、40・50代の転職が増えているのかなと思います。




■転職で失敗しないために考えるべきこと

転職で失敗しないために考えるべきポイントが、3つあると井上さんが語った。

井上：現在・過去・未来の3つを、転職時の最後の意思決定でチェックしてみてください。現在というのは、「今の自分が転職先で楽しく仕事ができそうか」です。過去は、「転職先で同じ失敗を繰り返さず、うまくやっていけそうなのか」を考えます。失敗というのは、人間関係や通勤問題といった部分です。未来は、「将来的に夢を持って働いていけるのか」を考えます。転職先が、きちんと自分の未来をイメージできる職場なのかを考えてほしいですね。「面接で受かったから」「給料がいいから」転職する、という方も多いのですが、やりがいを意識することも重要なポイントだと思います。


■転職成功のカギは“3つの円”が握る

転職で成功するためには、“3つの円”が重要だという。

井上：3つの円というのは、「できること」「やりたいこと」「求められること」です。
サッシャ：3つの円を重ねるイメージでしょうか？
井上：ベストは、全ての円が重なっている状態ですね。なかなか難しいことだとは思うのですが。
サッシャ：3つの円を、どのように捉えればよいのでしょうか。
井上：「できること」では、自分の職務の成果がきちんと出ているかを意識します。「やりたいこと」では、仕事に対してやりがいがあるのかどうかを考えます。いくら自分がやりたい仕事であったとしても、会社から必要とされないといけないですから、「求められること」を考えることも重要です。幸せに働ける状況というのは、3つの円が限りなく重なっている状態ということですね。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースをその裏側から光を当て、様々な視点から紹介する。放送は月曜～木曜の10時10分頃から。

【番組情報】
番組名：『STEP ONE』
放送日時：月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト： https://www.j-wave.co.jp/original/stepone