「勉強後に、少し時間をおいて運動」すると記憶力アップ! 脳科学者が解説

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」。3月16日(月)のオンエアでは、脳科学者の望月泰博が記憶力と運動の関係についてクイズを出題した。


■勉強した4時間後の運動で記憶力がアップ

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望月は、意思決定の神経科学や機械学習、データマイニングを専門としている。最新の脳科学の研究結果によると、運動をすることで「脳の情報効率が高くなる」「集中力が高まる」「ストレスに強くなるなど」の効果がある。さらに、運動をすることで記憶力まで高めることができるのだそうだ。そうした説明をしたうえで、記憶力と運動の関係について、以下のような2択クイズを出題した。

問題:いつ運動すれば、記憶力を高めるのに効果的でしょうか?

1.勉強したあと、すぐに運動する
2.勉強したあと、少し時間をおいてから運動する

別所:どっちだろう? 直感的には1番、すぐにやったほうが効果出そうな気がするけど。でも記憶力だもんなあ……。わかんない(笑)。

別所が選んだ答えは1番。ところが、正解は2番の「勉強したあと、少し時間をおいてから運動する」だった。時間をおいてから運動することが記憶力に及ぼす驚きの効果とは?

望月:これは2016年にオランダのラドバウド大学から報告された研究結果です。実験ではまず、被験者が写真とそれに対応するボタンの位置を記憶しました。そしてこのあと、3分の1の被験者はすぐに運動し、3分の1の被験者は少し時間をおいてから運動し、残りの被験者は全く運動しませんでした。さて、この2日後に被験者を再招集し、実験の最初に記憶した写真とボタンの対応関係を再テストしてみると、少し時間をおいてから運動したグループの成績が、ほかの2つのグループの成績より高いことが分かりました。少し時間をおいてから運動したグループは、記憶課題を行ったあと、およそ4時間後に運動しています。勉強したあと、しばらく時間をおいてから運動すると記憶が正確になるというのはなんだか不思議な感じがしますが、この実験を行ったフェルナンデス博士らは、記憶が脳に書き込まれるタイミングを見計らって、運動によってドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質を放出することが重要なのかもしれない、と言います。


■運動するなら「自然に囲まれた場所」がおすすめ

記憶力を高めるのにおすすめの運動方法や場所もある。

望月:短時間の運動が記憶力を高めるという研究結果は他にもあって、勉強する前に10分間ラクな運動を行うだけで、その後の記憶テストの成績がよくなるという報告もあります。さらに、短時間の運動にはクリエイティビティを高める効果も期待できます。アリストテレスは歩きながら弟子に講義を行い、ダーウィンは1日に3回も散歩に出かけたと言われますが、実際にわずか4分間歩くだけでもクリエイティビティが高まったという実験結果もあります。また、脳のための運動する場所としておすすめしたいのは、自然のなかです。運動と同じように自然と触れ合うことにも脳に嬉しいさまざまな効果があります。たとえば、森の中には植物が傷つけられた際に放出するフィトンチッドと呼ばれる化学物質が溢れていますが、これを吸い込むことで免疫力が高まる、ストレスが緩和されるなどの効果が得られることが知られています。自然のなかで運動すれば、運動と自然が脳に及ぼす影響の両方が一度に得られますよ。こちらも参考にしてみてください。

望月の著書「頭を良くしたければ体を鍛えなさい~脳がよろこぶ運動のすすめ~」(中央公論新社)では、さらに詳しい脳と運動の関係などについて解説されている。

『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」では、日々の生活をポジティブにする「健康」と「美」のトピックスを様々な視点で紹介している。放送は月曜~木曜の6時30分頃から。お楽しみに!

【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/tmr
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