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浦沢直樹が小学2年で描いた「大御所感のあるマンガの題名」 スガ シカオも驚き

浦沢直樹が小学2年で描いた「大御所感のあるマンガの題名」 スガ シカオも驚き

J-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:スガ シカオ)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか―――時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターのスガ シカオが旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。

6月7日(日)のオンエアでは、『YAWARA!』『20世紀少年』などで知られる漫画家・浦沢直樹と、「1964年の東京」を空想ドライブする様子をお届けした。


■コロナの影響で「あるべき姿に戻った」

スガは以前、浦沢と食事をした際に浦沢のアトリエを訪れ、書きかけの原稿を見せてもらったことがあるという。1ページにかける時間と情熱を知り、「1ページは重いな」と思ったのだとか。また浦沢が、スガの20周年を記念する特集雑誌にイラストを描いたこともあった。親交の深いふたりは、まず自粛期間中の活動を語った。

スガ:毎日描いて、こもっているという?
浦沢:そうなんですよ、申し訳ないぐらいずっと仕事をしちゃってて。
スガ:連載があるとそうですよね。自粛も関係なくずっと仕事という感じですか。
浦沢:コロナで僕も2か月くらいほとんど人と会わずに、ずっとこもって描いていました。思えば「子どものころからずっとこうだったな」って。
スガ:すげえ、いい話だな。
浦沢:あるべき姿に戻ったなと。8歳ぐらいのころから、いわゆるノートに長編漫画を描くようになっていますから。あのころずっとやってた感じに戻りましたね。
スガ:なるほどですね。

漫画家・浦沢はどのような人物なのか。「Hi, Mercedes」と話しかけるだけで起動する、対話型インフォテイメント・システム「MBUX」に詳細を尋ねた。

MBUX:浦沢直樹は1960年、東京生まれの漫画家。小学校2年生のころ漫画を描き始め、就職活動時に編集者としての試験を受けるために小学館に行った際に持参した漫画原稿が新人賞に入賞したのをきっかけに、本格的に漫画家を志します。その翌年となる1983年に『BETA!』でデビュー。代表作に女子柔道を題材にし、世に一大ブームを巻き起こした『YAWARA!』、ドイツを舞台にして日本漫画界で初めて本格ミステリー作品で大ヒットとなった『MONSTER』、実写映画化もされて国内外の漫画賞を総なめにした『20世紀少年』などがあります。現在、「ビッグコミックスピリッツ」にて、最新作『あさドラ!』を連載中。また、大のボブ・ディランファンとしても有名で、自らも2枚のアルバムを発表するなど、ミュージシャンとしても精力的に活動をしています。
スガ:本当に小学校2年生のころに、もう漫画を描き始めていたんですね。
浦沢:いちばん古い記憶では5歳ぐらいだから、1965年ぐらいには手塚(治虫)先生の模写とかはしていました。
スガ:えぇぇ(笑)。
浦沢:それで2年生のときに『太古の山脈』というタイトルの(漫画を描きました)……。
スガ:また渋いタイトルですね。
浦沢:それはけっこう骨太なんです。
スガ:まあまあの大御所が描くタイトルじゃないですか(笑)。
浦沢:かなり大御所系のやつなんです。
スガ:面白いですね。


■「泣きたくなる音楽」のベストワン

スガ:今夜はどの時代にいきましょうか?
浦沢:今連載をしている『あさドラ!』という漫画が、1人の女性の一代記でこれをずっと描いていくんですが、ちょうど今が前回の東京オリンピックがある1964年が舞台になっているんです。これはなかなか面白い年なので、そこの辺りをドライブしたらどうだろうと。
スガ:64年は、まだ音楽がそんなに幅広く世の中には……という感じですよね。
浦沢:でもね、僕のなかになにか刷り込まれたようにある音楽は64年だなと思うんです。
スガ:僕はまだ生まれてないですからね、66年なので。
浦沢:これからかける曲というのが、聴くとことごとく現象的になにか、母親の胎動のような感じが沸き上がってくるんですよね。「泣きたくなる音楽」のベストワンなんです。

ここでペトゥラ・クラークの『恋のダウンタウン(Downtown)』をオンエア。浦沢は長いこと「なんでこの曲を聴くとこの感情になるんだろう?」という謎を持っているのだという。

浦沢:夜、ダウンタウンにこれから楽しみに行こうみたいな感じの歌なんだと思うんですけど、なにか切なくないですか?
スガ:切ないですね。
浦沢:こんなに楽しい気持ちを歌っている感じなのに、キュッと胸が締め付けられる。
スガ:なりますね。でも俺は全然、この曲をペトゥラ・クラークという人が歌っていることも知らなかったです。メロディーはもちろん知っていましたけど。
浦沢:トニー・ハッチという人がプロデュースで、いわゆるフィル・スペクターとか、ああいう人たちと双璧になるくらいの人。その秘蔵っ子で、ちょっと真面目な女性らしいんですけど「柔らかく、表現力をつけていこうよ」みたいな感じでやっていたような話を聞いたことがあるんです。僕の情報では坂本 九さんの『上を向いて歩こう』の英題『SUKIYAKI』の名付け親がペトゥラ・クラークじゃないかって言われているんです。
スガ:ええ!? その情報はすごいですね、全然知らなかった。この番組はいろいろとマニアックな曲がかかるけど、初めて俺の知らないアーティストが出てきました。
浦沢:ペトゥラ・クラークはいいので、チェックしてみてください。


■フランス語の色気があるシルヴィ・ヴァルタン

他にも浦沢は、シルヴィ・ヴァルタンの『La Plus Belle Pour Aller Danser』を紹介。浦沢は、真偽は定かではないが、アーティスト名に関する興味深いエピソードも披露した。

スガ:次は知ってますよ、みんな知っていると思いますけど。
浦沢:シルヴィ・バルタン。『ウルトラマン』に出てくる「バルタン星人」のもとになったんじゃないかというね。
スガ:本当すか、それ(笑)。
浦沢:円谷プロの人が。そうなのかそうじゃないのか、ちょっとコメントが揺れているんですよね(笑)。
スガ:(笑)。(シルヴィ・バルタンは)めちゃくちゃフランス語の色気がある。
浦沢:そう。あとは間奏で泣かせるというかね、ブリッジ部分のところで泣かせるというのは、けっこう“技”ですよね。

浦沢はその後、1964年に東京オリンピックを控えた街がどう変わったかを解説した。土地を買収しなくて済むという理由で、川を埋め立てて街が整備されることが多かったという。たとえば首都高速も、もともとは川だった。「東京は運河の街だったんだけど、東京オリンピックによって消えたんです」と、浦沢は語る。自らが生まれる前の東京の変化に、スガも「へえ!」と驚いていた。

スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月14日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/experience/

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