新型コロナ治療で「1億2千万円」請求された事例も…世界の医療制度を比較

画像素材:PIXTA

ビジネスからライフスタイルまで、さまざまなアプローチから世界の“今”を紐解く「KONICA MINOLTA GLOBAL SCALE」。『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナーだ。6月24日(月)のオンエアでは、世界の医療制度に注目した。

先日アメリカで、新型コロナウイルス感染症から回復した70歳の男性が、110万ドル(約1億2,000万円)の治療費を請求されたというニュースが伝えられた。62日間にわたる入院を経て退院した男性のもとに届いたのは、181ページにも渡る請求書だった。しかし、この男性は公的医療保険制度「メディケア」の対象だったため、支払いの必要はなくなったという。

日本とアメリカだけでも大きく異なる医療制度。諸外国ではどのような仕組みになっているのだろうか。


■アメリカ

アメリカの公的な医療保険は、65歳以上の高齢者および障がい者を対象にした「メディケア」と低所得者層を対象にした「メディケイト」のみ。それ以外の人々は、民間保険会社の医療保険に加入することになるが、保有する保険により支払う額が異なる。

アメリカの医療は世界でも特に高額と言われている。日本医師会のホームページによると、ニューヨークで虫垂炎(盲腸)にかかった場合の1日から3日の手術入院費は、152万円から440万円とのことだ。


■イギリス

イギリスでは、窓口で自己負担や保険料の負担をすることなく医療を受けることができる。ただし、かかりつけ医(ホームドクター)制度のため、登録したかかりつけ医からの診断を受けなければ、専門医や大きな病院にかかることができない。緊急でない場合は、2週間待たされることも。


■ドイツ

ドイツは、世界で最も早く公的医療保険制度を導入した国と言われている。国民の9割が加入しており、外来患者の自己負担は原則無料と言われている。イギリスと違い、必ずかかりつけ医にかからなければならないという義務はない。ただし、かかりつけ医以外の医者を受診すると、10ユーロの負担が発生する。そのため、9割の人たちがまずはかかりつけ医を受診するそうだ。


■スウェーデン

福祉制度の水準が高いと言われるスウェーデンは、地方自治体が運営するシステムだ。医療費の自己負担はないが、年間13,000円程度の上限が定められている。かかりつけ医制度をとっているため、住民登録をするとホームドクターが決められるという仕組みになっている。診察の際には予約が必要だが、なかなか予約が取れないという声もあるという。

日本の医療制度の満足度は、世界の先進国の中で最下位と言われている。しかし、3割の負担はあるものの、平等に医療を受けることができるのも事実。世界と比較してみても、医療へのアクセスは世界最高水準と言えるかもしれない。

【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/
Recommended by

News Ranking

Archive