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山下智久、声が枯れるほど熱演したシーンは…国際ドラマ『THE HEAD』撮影を語る

山下智久、声が枯れるほど熱演したシーンは…国際ドラマ『THE HEAD』撮影を語る

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。7月14日(火)のオンエアでは、俳優でミュージシャンの山下智久がリモート出演。山下が出演する話題の国際ドラマ『THE HEAD』についてたっぷりと話を伺った。


■「キャスト・クルーに支えられて撮り切った」

『THE HEAD』は、6月12日から配信がスタートしたHuluオリジナルドラマ。無限の暗闇と氷河に囲まれ、地球上でもっとも隔離された南極を舞台に、7人の研究員が無残な遺体となって発見された科学研究基地で起こった出来事を辿る心理サスペンスだ。全6話配信中。

『THE HEAD』予告編


微生物学者のアキ・コバヤシを演じている山下のほか、役者陣はスコットランド、フランス、スペイン、イスラエルと世界各国から集結。昨年の夏から約3ヶ月にわたりスペインで撮影が行われた。

クリス:すごくいい雰囲気で撮影されていた様子も拝見しました。
山下:最初は不安だったんですけど、キャスト、スタッフ、クルー含めて心が温かい方ばかりで、皆さんに支えられてなんとか最後まで撮り切ることができました。
クリス:私は(犯人は)アキが怪しいと思ってるんですよね。
山下:本当ですか? 今、サイトで誰が怪しいかを予想する視聴者投票があるんですけど、なぜかアキが投票数多めに獲得しちゃって。もちろん可能性としてはあるんですけど、僕としてはあんなにまっすぐ勇気を持って演じたのに、どのへんが怪しいんだろうなって(笑)。注目していただいているのはうれしいんですけどね。
クリス:まだ(犯人は)わからないですからね。

「アキ」という名前は、山下自身がつけたという。「外国人は2文字のほうが呼びやすいし、覚えやすい」ということで、2文字の名前候補の中から山下の外国の友だちにアンケートを取った結果、「アキ」が選ばれたそうだ。


■幼い頃から触れていたアメリカとの接点

クリスは『THE HEAD』を観て、山下の英語力と演技に驚嘆したという。

クリス:ドラマ出演のお話がきたときは、どういうお気持ちでしたか?
山下:一瞬すごくうれしくて感激したんですけど、そのあとすぐに不安が襲ってきました。通訳さんもなしで外国に行ってちゃんとコミュニケーションが取れるのか、そもそも英語で演技ができるのか。いろいろな不安が押し寄せてきました。
クリス:英語でのお仕事自体は初めてだったんですか?
山下:2度目ですね。1度目は中国の映画(『サイバー・ミッション』)に出演させていただいたときで、そのときも英語でした。

英語については、そもそも興味があり、独学もしていたという山下。実は幼少期からアメリカや英語とは接点があった。

山下:小学校6年生の夏休みには約1ヶ月間、ロサンゼルスとラスベガスとハワイに連れて行ってもらいました。今振り返ると、そのときに受けた刺激は本当に大きかったと思いますね。
クリス:小さいときに実際に見たのは、すごくいい経験になっていたでしょうね。
山下:あとは、自分のおばあちゃんのお姉ちゃんのお孫さんがアメリカ人なんですよ。おばあちゃんのお姉ちゃんがアメリカ人と結婚して、そのお孫さんがよく夏休みに(日本に)遊びにきていて。
クリス:そっか! そういう感覚が。
山下:そういう(アメリカの)文化に触れることはちょこちょこありました。もしかしたら、そういうのも英語に興味を持つきっかけになっていたのかなとも思いますね。


■一つの作品を作る情熱は、国・文化・人種を超える

クリスから撮影中にもっとも難しかったことを訊かれると、山下は「やっぱり英語のセリフを覚えるのはなかなか時間がかかりました」と振り返る。

山下:現場で本番前にセリフが変わることもあったので、「せっかく覚えたのに~!」ということはよくありました。そこに対応しなければいけないので、しんどかったですね。ただ不思議と英語のセリフを覚えるスピードもどんどん早くなっていったので、それはすごくうれしいポイントでした。
クリス:現場で変わると大変ですよね。
山下:でも、現場が生きている感じがしました。いい意味で枠にとらわれずに型にはまらずに、よりよい最短ルートを目指している感じはすごく合理的でよかったです。学ぶことはたくさんありましたね。
クリス:国際的なドラマに参加されて、今はどういう感覚を持っていますか?
山下:そうですね。国や文化、人種を問わず、一つのいい作品を作る情熱は一緒だなということに気付くことができました。人としてみんな持っている心は同じだということに気付けたことは、作る側としてはいい気付きでしたね。

クリスはアキの印象的なシーンとして、アルバロ・モルテ演じるラモンと取っ組み合いの喧嘩をするシーンを挙げた。

クリス:あのシーンは20回くらいやったと聞きました。
山下:20回以上やりましたね。
クリス:あの熱量を!?
山下:はい。途中から演技なのかどうかもわからなくなるほどの繰り返し方で、声も枯れていきました。監督も追い込んでくれたんですけど、基本的にはそのシーンを最初から最後までワンカットで撮り切ることを何回も繰り返していたので、なかなかタフなシーンでした。
クリス:一番印象的だったり、今でも記憶に残っていたりするシーンは?
山下:本当に最初のシーンですね。たった一言のセリフだったんですけど、なかなかOKをもらえませんでした。もう全然できなかったので、すごく自分の中に残っていますね。英語のセリフと感覚と感情を合わせることができなかった自分がいました。でもそれがあったからこそ、それからは監督と密に話しながら作ることができましたね。


■自粛期間は、海外の友だちに教わったメニューを料理

山下は、自粛期間中から頻繁に料理をするようになったという。Instagramには、料理動画をたびたび投稿していることも話題となっている。

クリス:めちゃくちゃ完成度が高くてビックリしちゃう。かっこいいです、さすがですね。憂鬱な雨の毎日に見ると癒されます。普段は何を作るんですか?
山下:ちょっと食べすぎちゃったときはヘルシーなものを心がけて作ったり、外国の友だちに教わったおいしいサンドイッチや流行っているものを作ったりしています。
クリス:割とフランクに海外のお友だちとやり取りをされているんですね。
山下:そうですね。やっぱり心配だったので、状況を含めてちょこちょこ連絡は取っています。


また、夏になると食べたくなるものを訊かれると、「そうめん」と回答した。

クリス:小さいときから好きでした?
山下:そうめんとか冷やし中華とか麺類は好きでしたね。あとはスイカも。
クリス:このあいだ盛岡冷麺の上にスイカが乗っていたので「別にしてください」と思わず言ってしまったんですけど、そういうのは平気?
山下:それは僕もわかります(笑)。別がいい(笑)。

山下は番組最後に「国内外問わず、出会った役には全力で取り組んでいきたい」と今後の抱負を語った。7月15日(水)には新曲『Nights Cold』が配信されたばかり。『THE HEAD』のエンディングテーマということで、ドラマと合わせてチェックしてみてほしい。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月21日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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